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世界を極彩色に染め直してくれた漫画の話(岩元先輩ノ推薦)
「岩元先輩ノ推薦」──それは、椎橋寛先生が描く、ウルトラジャンプで連載中の、大正時代の陸軍中学校を舞台にした、異能力バトル漫画です。
第1話のPVはこちらです。
椎橋寛先生作品との出会いは、こちらの記事に書いたとおりですが、
その、椎橋寛先生の最新作が、「岩元先輩ノ推薦」なのです。
キャッチコピーは、
「嗚呼、怪奇タル少年達ヲ救ウ、【美麗】【浪漫】【奇譚】」!
そのコピーが表すとおり、怪奇現象に惑い戸惑い苦しむ美麗な少年たちを救うべく奮闘し、後輩にして庇護しようとする、これまた美麗なる少年のお話です。
主人公の岩元胡堂さんは、辛い過去を持った少年で、第一話では、学園長から訓示を受け、調査のために訪れた村で、全身麻薬人間の青沼静馬くんと出会います。
この青沼静馬くん、私の推しです。
青沼静馬くんことシズマくんは、全身から発する鱗粉上の麻薬成分のために、周りの人間に死をもたらしてしまうという体質で、そのせいで両親や村の人などの身近な人を亡くしています。
「自分のせいで……」と思い詰める傾向があり、自罰的です。
他の人に影響を与えないように、地下を掘り進めて他者とあまりかかわらずに生きています。
でも、その麻薬成分は痛み止め的な力もあり、痛みをかかえている人々が薬を求めて青沼製薬におしかけてきます。
シズマくんは、そんな人たちのために、自分の身体から出る麻薬成分を分析し、役に立たなければと思い詰めていました。
岩元先輩は、そんなシズマくんに惹かれ、自分の過去を重ねて救いたいと願い、学園へと「推薦」する──という内容なのですが、実は私、シズマくんのことをずっと女の子だと思っていました。
よく読んだら「薬童子」とか「少年」とか言われているので、分かりそうなものなんですけれど、しばらくの間、誤解していました。
なので、安易にボーイミーツガールストーリーだと思っちゃったんですね。
椎橋先生作の漫画「ぬらりひょんの孫」ではリクオ×つららのカップリングが好きな私なので、誤解が解けた今でも、「岩元先輩ノ推薦」では、岩元先輩×シズマくんが好きです。
(ただし、BLが好きなわけではないため、このままこのカップリングを好きでいていいのかという葛藤は常にあります……)
私は、3年前の秋から、毎月、椎橋先生にファンレターを書いています。
そのファンレターの中でよく話題にするのが、その回の好きなシーンや、印象深かったシーンの他、
「シズマくんの活躍回ありがとうございます」
「シズマくんを岩元先輩のお出迎え担当にしてくださってありがとうございます」
ということです。
そしてたまにですが、
「シズマくん、理由があって隠しているけど、実は女の子だった展開だと嬉しいです」
ということも話題にしたりします。
とある怪奇事件の調査(箱男編)の時、シズマくんは同行しなかったので、「男子みんなと温泉」がなかったんです。
いっそ着替えシーンなどで男の子だということが明らかになれば、潔く、岩元先輩と数少ない女の子キャラの瑠璃さん(最近、岩元先輩が持ち前の優しさで気にかけている女の子)との仲を応援しようという気持ちになれそうな気もするのですが、実際そうなったら、落ち込むのか、スッキリするのか、まだ分かりません。
「岩元先輩ノ推薦」を読んだことのない方には、要領を得ない紹介の仕方で申し訳ないですが、本や雑誌、テレビやアニメ、ゲームの画面をスクショしてネットにupするのは、出典を明らかにしたとしても無断転載になるので、なかなか難しいですね。
ただ単に、語彙や文章力、構成力がないだけとも言いますが……。
ともかく、健気で一途で一生懸命な女の子が好きな私は、シズマくんが大好きです。
岩元先輩が任務から疲れて帰ってくる時に、料理でもてなそうとしたり、やることが新妻なんです。
来月は出番があるかな?と想像するだけで、わくわくします。
一日を、楽しく過ごすことができます。
来月も「岩元先輩ノ推薦」が読める。
それだけで、世界に色がつきます。
それも、極彩色に輝きます。
大好きな作品を、リアルタイムで応援できる。
「ぬらりひょんの孫」の連載中は、病気の状態があまりよくなくて、ファンレターを書くことまではできませんでした。
病気の経過がいい今だから、できることをしたいと思い、ファンレターを書き続けています。
「〇〇先生の作品、大好きです」
「今月も面白かったです」
「〇〇ちゃんが好き!」
ひとことでもいいんです。
便箋じゃなくてもいい。はがき一枚でもいいんです。
勇気を出して、大好きな作家さんに、ファンレターを送ってみませんか?
きっと、その勇気は、大好きな作品の、大好きな作家さんの力になります。