夏が来る
今日は家に引きこもって掃除と課題を消化しようと決めた日。午前中に病院に行ってから、やることリストを次々とこなしていく。最近はずっと雨が続いていたから、久しぶりの晴れ間と暑さにすぐ体力が奪われ始めた。
しばらくしてからテキトーに大きなTシャツを1枚羽織り、サンダルを履いてアイスを買いに家を出た。ガンガンの太陽の下を日傘も持たずに歩いて帰宅。誰もいない家の窓を全開にし、扇風機のスイッチを入れてアイスを食べる。
ああ今年も夏が来たかも。
ふと大好きな夏の訪れを感じて、心が躍る。
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6月半ばの週末。今月はボランティアで東京に行っていたが、その前の週に実は大阪にも行っていた。大好きな近鉄特急ひのとりに乗って、雨の中田園風景を駆け抜ける。難波駅で在来線に乗り換えた後、私は大阪府泉南市までやって来た。
今回私がここに来た理由は、GREENROOM Beachと呼ばれる音楽フェスに関西住みの友達と参加するため。音楽の趣味が近いその友達と、フェスに行くという今年の目標を早くも叶えられることになったのだ。
場所は泉南ロングビーチ。関空から離着陸する飛行機が見える素敵なロケーションで、大きな砂浜に2つの野外ステージが設置されている。私たちが参戦した日は天気があまり良くなかったので、カッパに軽装の完全装備で会場へと向かう。
海風を感じながら聴く音楽。まずは友達が楽しみにしていたnever young beachのステージを前方で楽しむ。1度は憧れていた海辺でネバヤンの夢が叶い、本当に心地よかった。序盤は新曲披露が続いたが、後半にかけて私でも知っている有名な曲が流れ始め、夏のドキドキで会場の熱気が最高潮になったのを感じた。昼間の海風とネバヤンの組み合わせって説明不要な強さがある。
お次は私が最も楽しみにしていたyonawoちゃんのステージ。頭からyonawo公式タオルを下げて、中央前列をキープした。yonawoの優しくて落ち着いた雰囲気、ボーカル荒ちゃんの可愛らしさと色っぽさが見事に混ざり合って、海辺に独特の空間が生まれる。時間をゆっくりと感じさせてくれるような音楽と楽しいひと時を過ごした。yonawoは『tokyo』が最も有名な曲だと思うが、私の大好きな『苺』や『After Party』も聴けて大満足。私はやっぱりこの人たちのことがずっと好きだ。
他にも夏フェスならではの一期一会もあった。お互いに好きなアーティストのステージが終わって少し休憩していると、KICK THE CAN CREWのステージが始まっていた。私たちはステージから遠く離れた砂浜でインスタ用の写真撮影会をしていたが、ステージの熱狂的な盛り上がりが気になって仕方がない。そんな私は1人で踊り狂う人たちの様子を見に行った。彼らの曲を何ひとつ知らない私も、気づいたらその日1番ノリノリになってめちゃくちゃ楽しかった。その後友達も引き連れて、結局最後列からステージを見届けたのだった。
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まだ梅雨は明けていないのに、フェスからの帰り道は夏気分でいっぱいだった。まだ夏というには早すぎるかもしれない。だけど、今大きなTシャツ1枚で過ごしている私には少なくとも夏が訪れていて、これから何をしようと考える時間が楽しくて仕方ない。まあ、こんなことを言っていられるのも時間の問題かな。昼間のソファーに横たわって書くのを一旦やめにして、とりあえず作業の続きをしよう。遊びすぎて罪悪感しかないからね。穏やかな夏、波乱な夏。きっとどちらも味わうのが私の2023年。何がともあれ、甘さと気だるさに負けずになんとかやっていきましょう。