インフルエンザ休校時に実施したみんなでオンライン授業 w/ QuickClick
2020年2月27日、政府から正式に全国の小中学校向けに「3月2日からの休校」の要請が出ました。こうした状況を受けて、場所にとらわれない学びを創り出すテクノロジーの力が求められています。
「テクノロジーを使った学び」といえば個別化された学び、「アダプティブラーニング」がすぐに浮かびますが、一人で学び続けるためのモチベーションの維持は大変です。
今回は、新型コロナウィルスの休校措置に、近い状況(インフルエンザ休校)が東京コミュニティスクールで起こったときに、高学年のキッズを対象に実施したみんなで学ぶオンライン授業の実践をご紹介します。
オンラインになったときにこそ、「みんなで学べる」そんなことを感じてもらえたらと思います。
オンライン授業の流れ
オンライン授業は下のような流れで進んでゆきました
オンライン授業、前半45分は「個学」から始まります。
「個学」の時間では日常的に計画を立てて、その日その日のやることを決めて進めています。それぞれが主に動画を見て学んでゆきます。
まずは、動画コンテンツを学ぶところから。付随するドリルなどを活用しても良いと思います。
そして、QuickClickを使って個学で学んだ内容を4択問題にします。
最後にそれぞれが創ったクイズを共有して遊ぶために、クイズ大会を開いて盛り上がり、その日の授業はお開き、という流れです。
ツールとして使ったのは下記の3つでした。
オンラインの学習コンテンツ
オンラインの学習コンテンツで言えば、有名どころはスタディサプリ。
東京コミュニティスクールでも高学年の子たちは「個学」という時間に、自分の学びを計画して実行する学びにおいて、スタディサプリを活用しています。
eboardという学習コンテンツもなかなか優秀です。使用感としては、スタディサプリは自分のペースでサクサク進めたい人向け、eboardはじっくりステップバイステップに学んでいきたい人向けです。
ちなみに、eboardは今回の新型コロナウィルスの休校措置を受けてコンテンツを無償提供しています。
更におすすめコンテンツは「教育YouTuber」のコンテンツです。特におすすめは葉一さんの「とある男が授業をしてみた」シリーズ。中学生の教科書すべて、そして小学校の算数も子どもたちにはわかりやすいと評判です。
QuickClickで学んだ内容をまとめよう!
学んだ内容はQuickClickでクイズにします。
QuickClickの使い方や考え方に関して、詳しくはこちらの記事に書いております。
簡単に言えば
「ただ動画で見たものをインプットするだけ」
の学びから、
「動画で見たものを題材に更に調べ、アウトプットする」
ための仕掛けがQuickClickです。
4択クイズをつくるということは、その考えた答えやダミーの真偽を確かめねばならないことや、50%を目指すことで「知っているか、知らないか」の問題から「考えて解けるクイズ」を作り出すことを促します。
QuickClickのいいところは、「オンラインでできる」ことにあります。
Google HangoutやZoomなどで繋げば、誰かホストが大会画面を表示しさえすれば、オンラインでクイズ大会をすることができます。
実際のオンライン授業のときにはこんな感じで盛り上がりました。
ちなみに、同じGoogle for Education認定イノベーターのチームメイトであるすぐる先生に、QuickClickをクラスジャパン小中学園でもご活用いただき、とても盛り上がったとのこと!嬉しい限りです。
オンラインこそみんなで学ぼう!
オンライン学習で個別で学ぶ時間にするのではなく、せっかくのインターネットをフル活用して、つながってみんなで盛り上がれば学びも楽しくなります。
QuickClick試用版あります。
今回の新型コロナウィルスでの休校を受けてご利用されたいという方向けに、無償で試用版を設定させていただきます。
もしご興味がありましたら、ty[at]sfc.keio.ac.jp([at]をアットマークに変更)まで、ご一報ください!