目の前の人を喜ばせる
昨日の続きで、中村文昭さんという講演家さんからの学びを。
惹かれた言葉。それが
『目の前の人を喜ばせる。』
という言葉。
これは中村さんが高校を卒業して上京し、具体的な目標や夢が無かった時に恩師から言われた言葉。
「目標も才能もないのなら、目の前の人を喜ばせばいいんだよ。」と言われたそうだ。
この言葉を聴いた時、僕は心を見透かされた様な感じの、少しドキッとした感覚になった。
「具体的な夢や目標を持ったり考えたりする事は大切な事だと思うし熱中するけれど、それに思考や神経が向きすぎた時に、『目の前の人を喜ばせる』という自ら与えるという行為を忘れていたな。」と思ったからだ。
さらに言ってしまえば、今の僕には超が付くほど具体的かつ崇高な目標や夢はない。ましてや才能なんてもってのほかだ。
そんな今の僕を見透かされて叱咤された様な気になった。
そしてもう一つキーワードがあった。
『頼まれ事は試され事』
人から何かを頼まれた時には試されていると思って、その人の予測を上回る様に頑張れば、目の前の人を喜ばせられる。そんな意味を持っている。
単に相手に媚びるわけではない。ただ「まずはみずから与える」という精神を伝えている様に思う。
またまた『嫌われる勇気』に書いてあった事だが、こんな言葉があった。
「与えよ、さらば与えられん。」
これは「求めよ、さらば与えられん。」をもじったものだが、近いものを感じる。
まず何かが自分に与えられて、それから僕の番と何かを与えるのではなく、まずは自分から与える。
考えてみればわかるが、世の中の人が全員「誰かから何かしてもらってからじゃないと何もしたくない!」と言い出したらこの世界は止まるはずだ。
先にも述べたが、目標や夢には一定の力がある。いや「一定の」という言葉を使っている時点で僕はその本当の力をまだ知らないのだと思う。だからそれをしっかりと持ちたいし見つけたい。
そしてそれと同時に「自ら与える事」「目の前の人を喜ばせる事」に全力になれる人間であろうと思う。
そんな事を気づかせて頂いた。