【先週の不満ビッグデータ】(~2023/10/29)①「仮装」をもっと楽しむために、②「動物」との向き合い方
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。
この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。
先週の生活者不満(~2023/10/29)
Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。
先週は、先々週に引き続き、岸田首相が提示した「所得税の減税」「給付金」を巡り様々な報道がなされたことで不安や不透明感が広がり、国民のなかにモヤモヤが拡がった一週間でした。
そのような中、今週は①「仮装」、そして40代女性で増加が目立った②「動物」に注目します。これらも先週増加が目立ったキーワードです。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。
①「仮装」をもっと楽しむために
ハロウィン直前の週末を迎え、渋谷ではハチ公像周辺が封鎖されるなど混雑への厳戒態勢が敷かれました。現時点では大きなトラブルや事故については報道されていませんが、不満買取センターには、渋谷に限らず、全国においてハロウィーンでの「仮装」にまつわる不満が多く寄せられました。
まず目立ったのが、仮装をして人が集まることが地域や環境に良い影響を与えていないのではとの声です。
具体的には、「ゴミが増えるのでゴミ拾いしながら仮装を楽しんでほしい」、「使い捨ての衣装でゴミが増え環境にやさしくないのでは」とのゴミ関連の声です。
そして次に目立ったのが「トイレを占拠しないで欲しい」との声です。この声は東京都に限らず全国から寄せられました。「着替えるためにトイレを使うと待ち行列が出来て迷惑が掛かる」、「多目的トイレを使われるとおむつ替えが出来ない」といった声です。
仮装そのものではなく、これに関連する行為が周囲に迷惑を与えていることに不満が寄せられています。
仮装自体に対する不満は特に目立っておらず、「仮装を楽しむ」こと自体は季節のイベントとして定着されつつあるようですが、「仮装」に伴うさまざな行動が地域や周りの人に迷惑を与えていることに配慮する必要がありそうです。
そのような中で、仮装したい方が街中ではなく特定の安全なスポット(ホールなど)に集まり、それ自体をイベント化してはどうか、とのアイデアも寄せられました。
コスプレイベントとまでいかなくとも、ハロウィンで仮装したい人やそれを見たい人が集まり安全に楽しい時間を過ごすことができるイベント。一部の地域ではそのような取り組みの芽が出始めているようですが、来年以降、さらに注目される可能性がありそうです。
「どうせ楽しむならば周りに迷惑を掛けない方がよい」という当たり前の話ですが、一人ひとりの節度を前提にしながらも、受け皿となる環境・イベントやルールなどが整えば「もっと仮装を楽しめるハロウィン」は実現できそうです。
②「動物」との向き合い方
今年はクマによる人身被害が過去最悪のペースとのことで、4月~9月の速報値では、東北を中心に15道府県で109人に上っています。
このような中で、動物と人間との共生のあり方への関心が高まってか、先週40代女性では「動物」について言及する不満が増加しました。
まず目立ったのが、熊をはじめとする野生動物が住宅街などに出没するのは人間が動物たちの生活環境を変えたことが一因では、との問題提起です。動物が出没したとのニュースが増えるなかで、人間と動物との共生の在り方が自分事として認識される場面が増えているようです。
その他にも、「動物虐待をもっと厳しく取り待って欲しい」「ペットショップで劣悪な環境で飼育されているのが可愛そう」「動物園はVRなどテクノロジーで代替できないか」といった不満が寄せられました。
日本では、毎年9月20日から26日、動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めるためが動物愛護週間に指定されています。また、国際獣疫事務局(WOAH)では「動物が生きて死ぬ状態に関連した、動物の身体的及び心的状態」を「アニマルウェルフェア」として定義し、これを高める必要性が提唱されています。
地球で生命を育み日々の生活を営むという意味では人間もその他の動物と共同体と言えます。「持続可能」というと「人間と環境」という関係で語られがちですが、「人間と動物たち」が持続可能な関係であり続けるための在り方が生活者一人ひとりの社会的責任として意識されつつあると言えます。
ペットだけでなく動物を扱うビジネスや社会活動ではこのような「アニマルウェルヘア」を意識することが生活者とのロイヤルティを育む要因になりそうです。
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Insight Tech 伊藤
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