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【先週の不満ビッグデータ】(~2024/8/18)お盆休みには①お墓参り、②サンダルの不満が増加

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。


先週の生活者不満(~2024/8/18)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週はお盆にあたる一週間のなかで台風が接近したこともあり、「お盆」「台風」などが言及された不満が増加しました。また交通の乱れや渋滞を嘆く不満の中で「高速道路」「新幹線」などの言及も目立った一週間でした。

そのような中で今週は、①墓参り、30代女性で増加が目立った②サンダルに注目します。いずれも先週増加が目立った不満です。どのような不満が見られたのか早速みてみましょう。

1.お墓参りのアップデートの在り方

先週はお盆にあたる一週間だったこともあり、お墓参りに出かけた方が多かったようで、これに関わる不満が増加しました。そこからはお墓参りのアップデートの在り方のヒントが見つけられそうです。早速どんな不満が寄せられたのか見てみましょう。

まず目立ったのは、「暑い中でのお墓参りが危険」という不満の増加です。近年の猛暑・酷暑のなかで「熱中症になってしまう」「途中でリタイア」「ベンチや冷水機などでリスク低減できるものを置いてほしい」という切実な声が多く寄せられました。「温暖化による酷暑」への対応が求められています。

お盆のお墓参りで熱中症になる人が多いそう。特に、広い霊園などではエアコンの効いた休憩所や日陰のベンチ、冷水機や自販機など、熱中症リスクを下げる物を用意してほしい。(50代・東京都)

墓参りに来たが暑すぎて、墓掃除を途中でリタイア。遠方からわざわざ来たのに御先祖様に申し訳ない気持ちでいっぱい。お盆の墓参りは高齢者にはとてもキツすぎる。お盆に御先祖様が帰ってくるのはわかるが、時期をずらしてほしい。(40代・大阪府)

酷暑の中、お盆のお墓参りやお盆過ぎの墓掃除は命がけ。夕方過ぎても蒸し風呂状態で、夏に墓の管理をする自信が無い。(50代・愛知県)

そのような背景もあり、近年お墓参り代行サービスが注目されていますが、これへの賛否両論が展開される中で、「代行」ではなく「同行」してサポートして欲しい、というニーズも聞かれました

単身世帯が標準世帯となるなかでお墓参りを一人でやり切ることが難しい局面でサポートしてくれるサービスが求められているようで新たな市場を生み出す可能性がありそうです。お墓参りのマナーや文化を継承する上でも有効なサービスになる可能性がありそうです。

お墓参り代行サービスが注目されていて賛否両論あるようだ。個人的には、代行だけでなく、同行してくれるサービスがあったらいいと思う。草むしりなどをサポートしてもらえ助かるし、お墓参りの正しいやり方やマナーも学べる。(50代・東京都)

またお墓参りに付きものの「お線香」に対しても「こんなのあったらいいのに」という意見が今年も多く寄せられました

具体的には「お墓でなかなかお線香に火が付かないから火が付きやすいお線香を」という毎年聞かれる不満に加え、今年は「線香の香り」を気にする不満も寄せられました。

近年、あらゆるシーンで「香り」を付加価値にする商品が増え、「自分の気に入った香りに包まれて過ごす」事への期待が高まっている中で、「お線香の香りはお墓参りには大切だけど洋服に匂いが移るのは困る」という欲求が生まれているようです。「香りはするが洋服に匂い移りにしにくいお線香」のような商品が生まれれば新しい価値を生み出しそうです。

線香に火をつけるのが一苦労。一瞬で安全に着火出来るグッズが欲しい(30代・宮城県)

お線香に火がつきにくい。お墓参りに行った時に火がつきやすいように、何か設置してほしい。または、火がつきやすいライターを作ってほしい。(30代・神奈川県)

お線香の臭いが服に染み付くのが嫌だ。(50代・埼玉県)

お墓参りの時のお線香の香り、とても落ち着いてご先祖様を思う気分になれるが、洋服に匂いが付かないようにできないのだろうか。(40代・東京都)

お墓参りへの不満を見ると、「酷暑」や「単身世帯化」など【マクロ環境の変化】への対応や「香りニーズの高まり」などの【価値観変化】への対応が求められていると言えそうです。

様々な変化に対応したお墓参りのアップデートが新しいビジネスチャンスをもたらしそうです。

2.サンダルに求められる付加価値

先週は夏の履物「サンダル」への不満が特に30代女性で増加しました。
そこからはサンダルに期待される付加価値が見えてきそうです。早速具体的な不満を見てみましょう。

サンダルに対する不満の声からは新奇性が高いイノベーティブな意見が聞かれました。どれも「利用者だからこそ実感する強いペイン」に基づくものです。

具体的には、冷感素材のサンダルが欲しい、アスファルトの反射熱を遮断できる断熱性のあるサンダルが欲しい、日焼けしにくいサンダルが欲しい、キレイに履ける抗菌素材のサンダルが欲しい、と言った意見です。

暑すぎてサンダルが暑い。冷感タイプのサンダルが欲しい。(30代・広島県)

サンダル、足元が涼しいから重宝しているが、今年の暑さだと照り返しの熱が感じられてしまい熱い。風通しは良くしたいから地面からの熱を通しにくい断熱性のあるサンダルがあったらいいのに。(40代・東京都)

サンダルをはくとサンダルの形に日焼けをしちゃうのが不満。日焼け止めをしてもそうなっちゃう。(30代・愛知県)

サンダルは裸足で直にはくもので汗などが付いてしまいどうしても不衛生になってしまう。安心して履きたいから抗菌仕様を強くしたものがあればいいのに。(40代・東京都)

これらは数少ないいわばレアな不満でありますが、いずれも利用者ならではの具体的で強い欲求が背景にある特徴的な声、いわゆるレアなN=1(エヌイチ)と言えそうです。

これらを新商品の仮説としながら新しいサンダルのプロトタイプをつくり、実際の市場性を検証することで新しいサンダルの付加価値を見つけ出すことが出来そうです。

皆さんはどんなサンダルがあったらいいと思いますか?


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Insight Tech 伊藤


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