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【先週の不満ビッグデータ】(~2023/12/3)①セールでダンボールだらけ、②切手の使い勝手向上を

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。


先週の生活者不満(~2023/12/3)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週はスポーツ選手や自治体首長のパワハラ問題が話題となり、パワハラに関する投稿が不満買取センターにも多く寄せられました。相手の立場に立ったコミュニケーションが大切であることを改めて社会全体で考える必要がありそうです。

そのような中、今週は①「ダンボール」、そして②「切手」に注目します。
これらのワードも先週増加が目立ちました。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

①セールでダンボールだらけ

先週はブラックフライデーで色々なお店やネット通販でセールが実施され多くの方がお買い物を楽しんだ一週間でした。

ネット通販でお買い物をした物がお家に届いたことで「ダンボール」の不満が一気に増加しました。

まず目立ったのは、「荷物のわりにダンボールが大きすぎる」「環境にやさしくない気がする」「嵩張ってしまう」「捨てるのが大変」という意見です。荷物の数や大きさにあったダンボールにしてほしい、といった要望も聞かれました。

「嵩張る」、「捨てるのが大変」という生活者自身の手間や負荷だけでなく「環境にやさしくない」という社会的な観点で不満を感じる生活者の想いを踏まえると、企業側は荷物を送る際の環境負荷など事業全体が社会に与える影響に留意し、影響を小さくする工夫を強化する必要がありそうです。

荷物の割にダンボールが大きくて、緩衝材の結構良さそうな紙がたくさん詰めてある。環境に優しくないとも思うので、荷物の数や大きさにあったダンボールを選択して欲しいです。(50代・広島県)

横が130cmくらいあるダンボールの3分の1位しか入ってない。ダンボール大き過ぎて、物凄く迷惑。ゴミ出しも大変。(40代・福岡県)

買い物する度にダンボールが増える。ダンボールを必要最低限に抑えて欲しい。(20代・兵庫県)

先週寄せられたダンボール不満のうち6割超が「今後利用したくない」という意識に繋がっており、社会・環境への影響度合いがサービスを利用する際の要因になっていると言えます。

また、「まとめて発送してくれるサービスを導入して欲しい。配達員さんの負荷も減らせる」といったアイデアや「任意の位置で折ったり切ったりして自由に再利用できるようにしてほしい」といったアイデアも聞かれました。

「ダンボール」にまつわる工夫でお買い物をますます「素敵なコト」にして行けそうです。

Amazonで注文の時に後からまとめて発送などしてくれるオプションがない事が不満です。セールの時に後から追加注文する事も多いです。少しでもダンボールを減らしたり、配達員さんの負担を減らせる取り組みの一環として、数日分のまとめて配送が欲しいです。(30代・青森県)

梱包用のダンボールに関して。任意の位置で折ったり切ったりが簡単にできて、簡単に希望する大きさのダンボールが作れたら便利。メルカリとかで色々なものを発送する機会が増えるとそう思う。(60代・三重県)


②切手の使い勝手向上を

年末が近づくにつれ、お手紙や郵便物を発想する機会が増えたからなのか、先週は「切手」についての不満が増加しました。

まずは「切手を貼ること」の不満です。「一部切手にあるシール形式を全部の切手で対応して欲しい」という意見が多く聞かれました。
「濡らして貼る」という動作が切手以外では殆どないことから抵抗を感じる生活者が多いようです

切手がシールだとすごく楽でいい。でも、シールは細かい金額のものは売ってない。すべての切手がシールだといいのにと思う。(40代・大阪府)

切手を貼るときに濡らすのがめんどくさい。たまにあるが切手は全てシールタイプにしてほしい。(40代・埼玉県)

また、「切手を買うこと」への不満も寄せられました。「コンビニで切手の在庫があるか分かりにくい」「自販機で買いたい」「ネットで買いたい」という声です。
通常の商品であれば当たり前のことが切手ではできない、という不便さを感じた中での不満と言えそうです。

コンビニの切手の在庫、よく見えるようにしてほしい。あんまり売れていないから店員も把握していなくて、時間かけて探してから売り切れって言われることがある。(20代・宮城県)

年賀はがきや切手が、自販機で買えるといいと思います。郵便局に行っても、窓口が空いてる時間がなかなかないので、自販機で購入できるようにしてください。(40代・愛知県)

切手をオンラインで購入できると便利。(40代・栃木県)

身の回りにある商品やサービスの「買うこと」「使うこと」がアップデートされ続ける中で、切手にまつわる顧客体験(CX)が変わらないことへの違和感が不満として顕在化していると言えます。

切手に限らず、生活者は進化し続ける”スタンダード”にあわせて期待値を変え続けています。その期待値に応えられるよう商品やサービスも進化し続けることが満足度やロイヤルティを感じてもらう条件となっています。

物理的な不足感は充足されている今、「生活者の期待値が次のスタンダードを生み出す」という法則に注目する意義が高まっていきそうです。

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Insight Tech 伊藤

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