夢や目標を紙に書くと実現する理由
久しぶりのnoteです。
よく、成功本とか、夢や目標を達成する技術本系に書いてあること。
それが今日のテーマにした「夢や目標を紙に書く」ということ。
実は僕も書きまくってます。笑
夢とか目標とかやりたいこととか、そういったこと全て手帳に書いて持ち歩いてます。
で、やっぱり本当に達成したいことって達成されてきたんですよね。
例えば僕の場合、世界一周の旅をすること、ホステルでマネジャーになること、本を出版すること、etc…
実際に目標を達成して、この紙に書くことの力を体験しているので、これは真実だと思います。
ただ、多くの人が勘違い?しているなと思うのが「紙に書いたら夢が実現する」的な幻想を抱いているところ?
願いは叶うとか、想いは招くとか、思考は現実化する、とか。
僕はこれらも真実だと思っているんですが、なぜそのようにワークするのかという理論が自分の中ではこうかなと考えるものがある。
それは、ただ頭の中で夢を思い描いてさえいれば、いつかそれが勝手に実現する的な妄想ではないですよ、ということをまとめておきたく、今日はそんな内容で書ければいいなと思います。
人間は怠惰で忘れやすい生き物
夢や目標を達成するために、を語るときにまず欠かせないのが、僕たち人間がどういう生き物かということ。
そこから始めたいと思います。
なぜなら、夢や目標を達成しようとしているのは、紛れもなく人間である僕たちだから。
ということは、僕たちがどういう性質を持った生物なのかってことは知っておく必要があると僕は考えます。
そして僕たち人間というのは大きく二つの性質を持っていると思います。
それが怠惰であることと、忘れやすい生き物であるということ。
この二つ、一見するとダメな性質のように見えますが、多分大切なことだから人間の性質として備わっているんだと思います。
怠惰な生き物
怠惰の反対語は勤勉。
絶対勤勉な方が、生物は進化して、進歩して、発展するはずじゃん!と考えそうですよね。
もちろん、それはそうだと思います。だから、勤勉な部分もある。
でも、生きていく上で全く怠惰さが微塵もなく、勤勉のみ、常に本気だとどうなるか。
疲れません?笑
与えられた24時間を常に本気で生きていたら、すぐに消耗してしまいそう。
だから、人間というのは、同じことをするならどうやったら楽にできるか、手を抜いて同じ成果を上げられるか、という性質(怠惰)を持っているのだと思います。
怠惰に生きることで、リソースを節約する。体力を消耗しないように温存する、働きがある。
多分生存戦略的に常に勤勉と常に怠惰なら、常に怠惰の方が生き延びる確率が高いので、人間は怠惰な性質を獲得したんだと思います。
忘れやすい生き物
忘れるって能力も一見不要なように見えますよね。
なんでも覚えられる方がいいじゃんと。
1度目にしたこと、耳にしたことを忘れなければ、みんな東大に行けて、賢くなって、人類は進歩するはずだって。
でもなぜ忘れてしまうのか。忘れる能力を身に付けたのか。
まあ、これも良く考えたら、例えばネガティブなことが人生に起きたとして、それを死ぬまでいつまでも鮮明に思い出せてしまうとしたら、それって辛くないですか?
嫌なことが起こるたびに、脳内のネガティブアルバムの中に嫌な思い出が溜まっていって、それが一生消えることなく残り続ける。それはしんどいですよね。嫌なことは早く忘れたい。
極論、物心ついた時から今まで人生で起きたことの全てを覚えてしまうって、それはそれで脳に相当な負担だと思います。
覚えていることの中には不要なこと、どうでもいいこと、ジャンクなことも相当含まれる。
そんな超どうでもいいことのために貴重な脳のメモリを使うことほど無駄なことはない。
ということを考えると、嫌なことやどうでもいいことは忘れて、大切なことだけ記憶する、という働きが最適だとわかります。
なので、脳というのはまずデフォルトで忘れることが大前提に作られていて、その上で何度も頭に入ってくるということは大切なことなんだという認識が働き、その大切なことだけを記憶しておこうとする。
この、怠惰で忘れやすい生き物というのが人間というもの。これが基本となります。
夢や目標を紙に書く意味
それでは、我々人間がどういう性質を持った生き物かわかったところでようやく本題に入りたいと思います。
夢や目標を紙に書くとそれが実現する(しやすい)理由について。
まず結論から書くと、紙に書くという行為は「書く」ことが重要なのではなく、それが「目に入る」ということが大切。
そして目に入るということは思い出す。思い出すと優先順位が明確になる。優先順位が明確になるとそれに沿って行動する。行動すると夢に近づく。
これが紙に書くと夢や目標が実現する、という本質なのだと僕は理解しています。
それぞれ簡単に解説していきます。
紙に書いておくと目に入る
夢や目標を紙に書いたら、大体はそれを壁に貼ったり、ノートや手帳に書いたり、財布に入れて持ち歩いたりしますよね。
すると、部屋に戻ってきたタイミングで、手帳を手にした時、財布を開く時、毎回その夢や目標を目にする。
目にするということは思い出すということ。
最初に人間の本質は怠惰で忘れやすいと書きましたが、そう、日常的に人は自分の夢や目標でさえ忘れています。
それを思い出させてあげる行為が紙に書いて目に入るようにしておくことの意味だと思います。
そして、何回も何回も目にすることで、脳が「これは重要なことだ」と認識します。
そうしてようやく夢や目標を脳が「重要なこと」として扱ってくれるようになる。
優先順位が明確になる
もし夢や目標を紙に書かずに頭の中にだけある状態を想像してみてください。
すると、頭の中には他にも「サーフィン始めたい」とか「あの本読みたい」とか「あのカフェ行きたい」とか「次の休み何しよう」とか「月9のドラマ見なきゃ」とか、そういった情報と一緒に自分の大切な夢が存在するということ。笑
すると、人は本質的に怠惰な生き物なので、簡単に手をつけられることからやる。
月9になったらテレビ見て、カフェに行って、本を読んで、サーフィンをやり出す。
そうして自分の夢は後回し後回しになる。
これってやりたいこととやらなければならないことが混在していて、優先順位がついていない状態とも言えますね。
なので、紙に書いて貼り出すことで、これが一番最重要なんだってことを自分と脳みそに理解させる。
頭の中にごちゃごちゃある情報よりも、一つだけ具体的に重要なことが書いてある紙を目にしたら「お、これ一番重要じゃん」と認識する。
行動を微調整してくれる
紙に書かない、目にしないから、優先順位が明確にならないと書きました。
例えば、何もない部屋に戻ってきて、机に座る。すると目の前に読みかけの漫画が置いてある。
すると普通は漫画に手を伸ばして読み始めてしまいますよね。
そして読み終わると続きが気になって本棚から次の漫画を手にする・・・
そうして時間は消えていく。
でももし、机の上に「英語の勉強する」とか、「TOEICで800点とる』とか書いた紙が貼ってあったらどうか。
多分漫画をそっとしまって、英語のテキストに手が伸びるはず。(そう信じたい)
怠惰で忘れやすい人間は何もなければ、目標を忘れて、怠惰にできる漫画を読み出す。
でも、目標を目にすることで、目標を思い出し、勤勉に勉強をすることができる。
つまり日々自然とおこなってしまうどうでもいい行動を、大切な鼓動に微調整してくれる。
行動こそが夢につながる行為
夢や目標って、自分の方から歩み寄らない限り、向こうから近づいてくれることはないんですよね。
その歩み寄るという行為こそが「行動」なのだと僕は考えます。
TOEIC800点取りたいなと考え、それを目標にしている人が、全く何も勉強しない。
ただTOEIC800点取りたいと唱えているだけで取れたら、世の中そこら中で奇跡起きまくりですよね。笑
TOEIC800点取りたいなら、英語のテキストを開いて勉強すること。それだけが唯一目標を達成できる可能性のある行動。その行動をしなければならない。
その行動を引き起こさせる原動力が紙に書いて貼ってある目標を目にすること。
決して紙に「TOEIC800点とる」と書いただけでは夢は叶いません。書いたことで、目にして、勉強するから、叶う可能性があるということ。
願いは叶う、想いは招く、思考は現実化する意味
ここまでは紙に夢や目標を書いたら実現する理由を書きましたが。
それでは世間で言われる「願いは叶う」とか「思考は現実化する」とか「引き寄せ」とかってあれはなんなのかというと。
僕が思うに、紙に書かなくとも、何度も何度も心の中で、頭の中で達成したい夢や目標を思い続ける。
その思いが非常に強いため、毎日紙に書かないでも思い出されている、そういう状態なのだと僕は思います。
つまり、紙に書かないと日々の雑多な情報に夢や目標が埋もれてしまい、結局人は大切なことを忘れて怠惰に過ごすから夢が叶わないんだ。だから書いて目にしよう、そうしたら思い出して行動するからって話ですが。
思いが非常に強い人は、紙に書き出さなくても、それを目にしなくても、毎日頭の中で思い出す。そして思い出すから行動している。そういう状態なんだと思います。
考えているだけ、思うだけ、願うだけで叶う夢はないと思います。なぜなら行動が伴っていないとこの世は何も動くはずがないから。
だって、白馬の王子様と結婚したいと考えながら、一歩も外に出ない人がいたとして。
白馬の王子様の方から家にピンポーン来ましたよ、とはならないと思いませんか?
行動を引き起こさせるのが紙に書いているか、頭の中できちんと思い出せているか、そういう違いなだけだと僕は思います。
叶わない夢もある
最後にちょっときついことを書くと、当然世の中には叶わない夢もある、ということ。
それは環境だったり才能だったり時間だったりお金だったり、いろんな複雑な事情が関係する。
例えば僕が「アメリカの大統領になる」と紙に書いて、毎日目にして、何かしら行動をしたとして、叶うでしょうか?多分叶いません。
なぜなら、アメリカ国籍を持ってないし、宗教的に無宗教だし、教養が足りないし(笑)
では、プロ野球選手になりたいと書いて叶うか。それも多分叶いません。
野球経験なし、もうすでにいい歳、体力も落ちてきた。そんな人間が今からプロ野球選手になることを目指すのは人生を棒に振るようなもの。
でも往々にして人ってこういう夢設定をしがちな時ないでしょうか?
ほとんど無謀、ムリゲーな夢を設定する。あれってなんなのか。
僕が考えるに、自分の本当に心から叶えたい夢や目標ではなく、世間一般が見ている夢を自分の夢にしちゃうのが、あの無謀でムリゲーな夢設定なのだと思います。
だってプロ野球選手って野球という遊びをしているだけでアメリカ大統領より何十倍ものお金が稼げちゃう。
そりゃ『夢』ありますよね。笑
他にもテレビで芸能人を見たり、SNSでインフルエンサーを見たりすると、いいなと憧れる。
自分もそうなれたらいいなって。
でも、それって本当に自分の心から叶えたい夢じゃないはず。心からやりたいことじゃないはず。
そういうノイズに惑わされないようにしないと、本当の心の声を聞かないと、自分の大切なリソースを無駄な時間に費やしてしまうことになる。
そこは注意しないといけないかなと思い、最後に書かせていただきました。
心の底から願う夢は叶うと僕は思います。
って話でした!
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