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社会的擁護を必要としている子どもたちⅤ

こんにちは。「私の会社は久保友宏です。」の久保友宏です。

今日は、前回のブログでお話しした児童養護施設の小規模化及び家庭的養育に関連した問題について、僕なりの解決策をお話ししながら、皆さんと一緒に考えて良ければと思います。

兄弟姉妹に性差がある場合は同じ施設に入れない。
この問題に関しては、できるだけ立地が近い児童養護施設に兄弟姉妹を入所させるしか手がないような気がします…。

前回のブログでもお話ししましたが、性別が違うとどうしても成長と共にデリケートな問題が出てきますので、いくら兄弟姉妹といっても他の異性がたくさん生活している中に一人だけ混ぜるのは問題があります。

特に、いくら小規模化して家庭的な養育を試みているとはいっても、やはり1人部屋を持てることはほとんどありません。

実際に岡崎女子大学・岡崎女子短期大学の教授、吉村譲さんが吉村美由紀さんとの共同研究した論文の中で行った子どもたちへの聞き取り調査でも、『3人部屋に姉妹2人ともう一人の子が生活していて、血のつながりのない子は少し居心地が悪そうだった』などという報告があります。

“家族“といっても、そのカタチは現在は様々で、血の繋がりだけがすべてではありませんが、同じ部屋を血のつながりがある子供たちとそれ以外の子どもたちが同時に使用するとなると、どうしてもこういった問題は避けられないと思います。

子どもたちがお互いに打ち解けられるようにするためのケアやオリエンテーションが必要なのかもしれません。

職員の精神的な負担が大きくなる。
家庭的な養育を目指す限り、職員の方の精神的な負担が大きくなるのは避けられません。

ですので僕は、前回のブログでも提案した通り、”職員の方への精神的なケア”が必要不可欠であると考えています。

特に若い職員の方は子どもたちに全力で関わってくれる分、全てのストレスを内に抱え込むことが多いようです。

『子どもたちが頼ってくれてるんだから頑張らないと!』

『子どもたちを負担に思っているなんて、とても周りには言えない…』

そうして我慢して我慢して我慢して、限界が来て精神的に病気になってしまう方もいると聞きます。

そんな方に、僕はぜひ休んで欲しいと思います。

人間なんですから、愚痴を言っても良いじゃないですか!

実の親だって

『最近子どもが反抗期で~』

『もう大きいのにいつまでも甘えん坊で困ってるんです』

など、子育てに関した愚痴を言うものです!

もし、児童養護施設の職員の方がこのページをご覧になっていらっしゃったら、勇気をだして同僚や上司に相談してみて下さい!

きっと同じような悩みを抱えている方もいらっしゃるはずですよ(^ ^)

もちろん、『職場で相談するのはちょっと…』という方は、ネットでの相談でも、恋人や友人への相談でもいいと思います!

とにかく、大切なのは”一人で抱え込まない”、”周りに助けを求める”ということですよ。

僕は、皆さんのことを本当に尊敬しています!

皆さんのことを大切に思っている人たちのためにも、ぜひ周りを頼って下さいね。

単純に大規模な児童養護施設から小規模な施設に分けた場合、立地が近く顔を合わせることも多いので、以前の施設で関係のあった子どもが不安定になることがある。
これは複雑な問題ですので、複数の改善策を試す必要があると思います。

1)できる限り現場の職員と子どもの関係性を考慮した人員配置にする。

上の人が会議でだけで決めるのではなく、現場の子どもや職員に聞き取り調査を行い、最適な人員配置を行う必要があると思います。

そうすることでできる限り、すでに構築された職員と子どもたちとの関係性や精神的なつながりを断たずに済むようにするべきです。

もちろん、子ども一人一人に必要なケアがありますし、職員の方の持っている資格や専門知識によってどうしても理想の人員配置にできないことも多いかと思います。

ですが、少しでも考慮することで改善していけるのではないでしょうか。

2)どうしてもすでに構築された関係を断たなければならない時は、できるだけ立地を離す。

立地を離せば、少なくとも毎日のように顔を合わせることはなくなります。

一度関係の絶たれてしまった二人をお互いに認識させることは、子どもにとっても職員の方にとっても非常に大きなストレスになります。

なので僕は、こういった子どもと職員の方が出会わない様にするだけでも効果があるのではないかと思っています。

もちろん最初は難しいでしょうが、特に子どもが新しい環境になれ、新しい関係を構築していけるようにするためにも、この案は使えるのではないでしょうか。

職員の入れ替え、退職などがあった時に子どもたちの精神的な負担が大きくなる。
これは一番大きな問題だと僕は思っています。

もちろんできるだけ入れ替えや退職などはない方が良いのですが、職員の方だってプライベートがあります。

子どもたちのためとは言っても、彼らのプライベートや人生を犠牲にさせるのは僕は間違っていると思います。

そんな時に助けになるのが、”ご近所さん”ではないでしょうか。

僕は以前から言っているように、”社会全体での子育て”が重要だと考えています。

例えば児童養護施設の子どもたちが近所にしっかり受け入れられ、馴染んでいれば、職員の方の入れ替えや退職などがあった時も、ある程度のクッションになってくれるのではないかと考えています。

児童養護施設は小規模化しても、”一家庭の様に地域になじみより大きな集団に所属する”ことで、避けようのない環境の変化があっても、精神的な根っこの部分を保てるようにしようという考えです。

どうでしょうか?

素人なりに僕の考えを述べてみました。

皆さんの意見もぜひお聞かせください!

一緒に子どもたちにより良い環境を考えましょう!!

本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

久保友宏

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