アメリカアカポス個人年金事情①

このごろ都に流行る科研費文体(?)

そろそろ日本に就職したいなあ…(遠い目)と思って健気にも科研費申請書の書き方とかを少し見てみたりしたのですが、文章を強調のために太字にしたり下線を引いたりすることが一部で推奨されているようですね。そういえば最近よくジャーナリズムに出てくる人文系学者さんのエッセイにやけに太字が多いのは何なんだろう、テレビのバラエティ番組の字幕とかの影響だろうか、などと思っていたのですが、

もしかしてアレは科研費文体だったのでしょうか。しかし個人的には、日本語というのは漢字ひらがなカタカナによって既に著しく視認性が高いので、太字や下線などという追加要素は却ってノイズになるように思います。まあ結局ああいう文体のほうがアクセス数は増えるというだけかもしれないですね。

アメリカの個人年金色々

さて話が逸れましたが、アメリカの個人年金です。私はずいぶん長くアメリカにいてしまっており、PhD studentの頃からteaching assistantとして給料を貰っておりました。しかし、teaching assistantの時は大学から個人年金加入の案内は送られてはきたのですが、実際問い合わせてみると加入できなかったのです(じゃあ案内送ってくんなや!)。ということで、無駄に長くいるくせに個人年金に入り始めたのはわりと最近です。アメリカはカネがカネを生むザ・資本主義の国でして、ホントマジで全てがカネかキリスト教です。でそのカネの管理も全部個人でせえ、というホントめんどくさいところです。少しぐらいそっちで多めに持ってっていいから勝手にやってほしい…と毎年タックスリターンの時期は切に思います。今でもこんな状態ですので、59歳半になった時に果たしてちゃんと引き出して利用できるものか大変心許ないです。既によく覚えていなくてヤバいなと思いましたので、ここにご参考までに備忘録も兼ねて残しておこうと思います。(あでもnoteってデータとかちゃんと残んないんですかね…?)

ポスドク期間の個人年金

ポスドクになると個人年金への加入が認められました(なお詳しい用語が分からないので、この記事では個人が任意で加入するものを以下全て「個人年金」と呼ばせて頂きます)。金融機関は二択でしたので、ガイジンに慣れてそうなVanguardというところで403(b)というのに入りました。これは大学職員とか向けの年金みたいです。59歳半以上で引き出し可能です。ただし一年目は大学からの支出は一切なし、自分で勝手に積み立てとけや!というタイプでした。大学からの支出一切なしならわざわざ大学経由でやる必要あったんだろうか…謎です。

併せてCharles Schwabにも口座を開いておきました。こちらは今のところ日本に戻っても使い続けることができると言われるガイジンにも慣れている評判のよい金融機関です。一定期間(一年位?)アメリカでちゃんと使用していないと住所を日本に移せない、との情報をネットで見かけたので、早めに作っておいてこちらでやはり勝手に作れる個人年金、IRA(Individual Retirement Arrangements)を始めました。IRAには税金を前払いするタイプ(Roth)と後払いする(=引き出し時に払う)タイプ(traditional)があります。59歳半になった時に日米間の税金の決まりがどうなっているかなど分かりませんが、こちら

を読んでtraditional の方にしてみました。で、ポスドク終了後、一年分の403(b)を解約してこちらに移しました。英語ではrolloverと言うようです。403(b)は59歳半前に引き出すとペナルティがかかるのですが、traditional IRAにrolloverすることでペナルティにならないで済む、という理解です。

現在の勤務先での年金

(一年目)現在の勤務先での一年目はやはり勤務先からの支出は無く、個人年金は勝手に積み立ててろや!ということでしたので、給与から自動引き落としにしてCharles Schwabにチマチマと 403(b)を貯めておきました。ここで気になったのが、今私のCharles Schwabには前述のポスドクの 403(b)をrolloverしたtraditional IRAと現勤務先の一年分の403(b)が貯まっている訳ですが、この二つの区別が口座上できていないような気がするんですよね…(?)この辺りはもう少し何が起こっているのか精査しようと思います…もはや気力がありません笑。

(二年目)二年目からはついに!勤務先からも支出してくれる個人年金に入れます。TIAAのDefined Contribution Planに入る予定です(実は今これを書いていて、先述のポスドクの時の個人年金の二択がVanguardとTIAAであったことに気づきました…もしかしてポスドク時にもTIAAのプランに入っていれば何かお得なことがあったのか、今となっては謎です)。私が給与の5%を出すと大学がさらにたしか9%か10%位(?)出して積み立ててくれるようです(英語ではこのことをmatch, matchingと言うようです)。何が起こっているのかさっぱり分かりませんが、とりあえずお得なのは間違いないと思いますのでこれで行こうと思います。さらに多くの割合を積み立てることもできるのですが、ドルなんてどこまで貯めていいものかちょっと判断がつきませんし、59歳半になったらボケてて最新のネットバンクとかついていけなくなっていて結局使えない可能性もあるし、そもそも日米に国交もあるかどうか分からんし、ドル暴落の可能性もあるし…等等と思いまして、この最低限の5%プラス9%か10%位(?)で行く予定です。アメリカから日本に戻る時はこのTIAAも解約して全てCharles Schwabのtraditional IRA にrolloverし、59歳半歳以降引き出し、ということになるのだと思います。年金貰える歳まで生きていたいものです。

TIAAについてはまだ始まっていないので、始まって多少分かりましたら記事を書くかもしれません。果たして上記のようなおぼつかない知識でついていけるのでしょうか…?