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本番で最高のパフォーマンスを発揮するために心がけている5つのこと

試合や本番の直前、新しいことを始めたり、練習量を多くしてしまうことはありませんか?また、試合や本番で緊張してしまい、思うような結果を残せない人も少なくないはずです。最高のパフォーマンスを発揮するためにはどうすればいいのでしょう。

私が大切にしているのは以下の3点です。

・日頃から高い志と目標を持って取り組むこと。
自分を信じること。
・常に万全の状態で稽古や試合に臨めるよう自分自身の管理を怠らないこと。

試合に向かう心構えや生活は人によってスタイルがあります。私の場合、試合前でも生活のリズムを変えることなく「いつも通り」で本番に臨むことが本番で最高のパフォーマンスを発揮する近道だと考えています。

本記事では「いつも通り」を実現するために、普段から心がけている5つのポイントを紹介します。

プロフィール
とも
大学講師/剣道歴25年/筑波大学卒、同大学院人間総合科学研究科修了/全日本選手権出場、全日本学生剣道優勝大会優勝/五段【コーディネーショントレーニングで剣道の動きの質を高めよう】をモットーに海外での剣道コーディネーショントレーニングの実践報告や経過報告を行なっていきます。

身の回りの整理整頓

普段の生活でまず心がけているのは、身の回りの整理整頓です。高校の恩師に「侍は自分がいつ死んでも思い残すことがないように、常に身の回りを整理して決闘に臨んだ」と聞きました。

この時から意識して、身の回りの整理整頓を心がけています。特に試合前、自宅や宿泊施設を出るときは自分が納得するまで周りを綺麗にしてから出発するようにしています。

試合では、技術や精神力がとても大切になってきますが、実力が拮抗した時には、そんな日頃の積み重ねが自分の実力以上の力を引き出してくれると信じて取り組んでいます。

また、稽古前後や試合では剣道具や竹刀が壊れていないか確認を徹底しています。道具を大切にするのは当たり前のことですが、そこをおろそかにすると自分に隙ができてしまうような気持ちになります。怪我や事故にもつながりかねないので、常に道具の手入れには気をつけています。

自分の長所・短所を客観的に捉える

剣道の技術面では、自分の長所と短所をできるだけ客観的に捉えることを心がけています。自分の感覚や考えのみを主体に剣道を捉えていると、自分ならではの長所や短所の原因に気づけないこともあります。

反省をもとに今度は主観的な視点で目標を設定し、それを達成できるように技術面・心理面まで緻密(ちみつ)に考えながら取り組むようにしています。

そのなかで、優れた選手と自分にどのような違いがあるのかを分析し、自分がイメージする動きと違うと感じたところを分類分けします。例えば、「手首の使い方」「足の使い方」「身体の寄せ方」などです。そして、一つ一つを徹底して改善します。

3原理5原則を守ってトレーニング

打ちの強さや体幹の強さなど競技力を高めることを目的とした筋力トレーニングも、普段から積極的に行います。その際は、トレーニングにおける3原理5原則を守るよう意識しています(3原理5原則については下記の記事をご参照ください)。

ときには自分を追い込むこともありますが、身体を壊しては意味がありません。あくまでも競技力向上を目的とし、効果的なトレーニングになるよう心がけています。

1回の稽古を人の3回分になるほど充実させる

教員は、警察官や刑務官の方に比べ稽古量が限られるます。このため、いかに1回の稽古のなかで細かいところまで考え、つき詰めるかを大切にしています。

1回の稽古が他の人の3回分の稽古となるぐらい充実したものにしたいと考えています。

「言葉がけ」を習慣化する

また、これまで試合中に打たれる不安から「怖さ」が出てしまい、自分の持ち味が少しも出せないまま試合が終わってしまったことが何度かありました。

その経験を踏まえ、稽古では試合中の心境を考えながら取り組むようにしています。「試合は稽古のように、稽古は試合のように」がまさに理想です。

私の場合は不安が「怖さ」になり、身体が極端に緊張して硬くなり、イメージする動きができないことが課題でした。その課題を克服するために稽古前や稽古中に心の中で自分に言葉かけをしています。

例えば、試合の大事な場面で一本を先に取られたことを想定し、「慌てるな、大丈夫だ。まだ時間はある」など自分に言葉がけをすることで落ち着かせることができます。

稽古でそのように自分に対する言葉がけを続け、習慣付けることでこれまで試合で緊張してきた場面で冷静になり、心に余裕が生まれます。

すると、自然と相手の動きや心理状態が見えるようになり、「怖さ」ではなく「自信」を持って試合ができるようになりました。

また、試合が近づくにつれ稽古以外のところでイメージトレーニングをする時間が長くなります。その中でも特に、自分が目標とする場面に立って試合をしているところや、活躍しているといった良いイメージが湧いてくることが多いです。

しかし、試合本番では自分のイメージに反してうまくいかないこともたくさんあります。そのようなときも、自分への言葉かけと試合のイメージをしてから本番を迎えることで、不安や緊張に流されることなく、稽古の成果を表現できるようになりました。

まとめ

剣道コーディネーショントレーニング研究所では、【コーディネーショントレーニングで剣道の動きの質を高めよう】をモットーに海外での剣道コーディネーショントレーニングの実践報告や経過報告を行なっていきます。

今回のように、試合に向けての心構えやスポーツ心理学、少年剣道指導、海外剣道研究などの勉強会も行なっています。コーディネーショントレーニングにご興味のある方はぜひご連絡ください。オンラインで無料のレッスン提供を行っています。

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Tomohiro Kanda
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