剣道の動きの精度を高めるために。オランダの子どもを対象に剣道コーディネーショントレーニングを実施(第二回)
今回は2回目のレッスンを行った時の様子をお伝えしていきたいと思います
なんと!
2回目はおよそ20人もの人に参加をしていただきました
主に2人組で行う内容を説明する旨を伝えていたので、親子や兄弟で参加してくれた人も多く、ペアの人も合わせると30人程の参加をいただきました
ありがたい!
前回は、主に一人で簡単に行えるコーディネーションのレッスンをしましたが
2回目のレッスンでは
ペアで行うコーディネーショントレーニングの内容に加えて
「剣道の足さばき」などの動きを合わせた「剣道の動きに近いコーディネーショントレーニング」を実施しました
前回よりもひとつひとつの動きの難易度も上がり
トレーニング内容を口頭だけで説明できない部分も多かったので
見本動画を流しながら「見て、マネをして、動きを知る」ということをみんなに意識して実践してもらいました
実践した内容は以下の通りです
ミラー運動
じゃんけんシャトル足さばき
じゃんけんシャトル足さばき バックステップ
ペアで行うリズムジャンプ
リアクションキャッチ
ボディリアクション
ヒッティング
ターンジャンピングチェック
これら8種類の動作を、難易度を上げたり下げたり調整しながら行いました
トレーニング内容が気になる方はぜひご連絡いただければと思います
前回の一人で行えるものから、今回のペアで行うものまで、様々なコーディネーショントレーニングがありますが、これらを継続的に行うことで
例えば自分が
右側の動作の方が得意なのか
左側の動作の方が得意なのか
というようなことも知るきっかけになります
もちろん、自分の利き手・利き足の方が動かしやすいし、動作のイメージもつかみやすいと思いますが、「スポーツの動き」や「剣道の動き」の ”質” を高めていくことを目的とした場合、「片方の動きだけうまい」よりも「左右どちらの動きもうまい」方が上達の近道となります
このようにコーディネーショントレーニングでは、左右どちらの動きもバランスよく強化する「両側性の法則」も意識することが大切です
特に剣道では、自分の左右のバランスや、得意な動きについて知らない人が多く、それらを知ることで、より自分の身体の使い方を理解出来るようになります
ここでひとつ質問をさせてください
「打つ時に片方の手に力が入りすぎている」
「構えた時の左右の足の体重配分がわからない」
「打った時の姿勢が崩れる」
「切り返しの時に左右の面の角度が対称ではない」
このようなことを先生から注意された経験のある人はいますか?
これらは一例に過ぎませんが、左右のバランスの能力差がある時に起こりやすいものであると言えます
このように、自分の身体の使い方をしっかり理解しておかなければ、間違ったクセにつながる場合も往々にしてあります
バランスの部分を例に挙げましたが、「バランス」だけでなく、「リズム」「連結」「反応」「変換」「識別」「定位」それぞれの能力に関して、まず”知る”ことが自分の動作の質を高める第一歩になります
オランダの子ども達は、まさに今
その第一歩を踏み出しました
剣道の技術が向上するには、時間も労力もかかります
剣道コーディネーショントレーニングを通して
少しでもみなさんの「進化」に貢献できればと思います
次回もレッスンの様子をお伝えしたいと思います
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