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その24『正義』〜アンパンマンは〜

『アンパンマンはそんなこと言うと思う?』

口の悪い子どもに僕がよく言う言葉です。

『どうしてバイキンマンになっちゃうの?』

言われた子どもの反応は様々で、
黙り込んでしまう子もいれば、
『でも…あいつが悪いから…』と言う子もいて。

けれど、その時点で、彼らのほとんどは気づいているんです。
自分の発言や行動の善悪が。
後は、じゃじゃ馬な感情の後処理だけ。

敬虔なキリスト信者は無神論者の日本人を見て、
『日本人は聖書もなしにどうやって倫理観や教養を身につけるんだ』と感じるそうです。

現代日本において、『正義』について書かれた聖書にあたるのが、『アンパンマン』なんじゃないのかなと思うんですね。
ちょっと長いけれど『神』を『アンパンマン』に置き換え読んでみてください。

聖書における「正義」は、神と人間との関係、人間と人間との関係が正しいことを表しています。特に、弱い立場の者に配慮することが「正義」の重要な行為です。
「神の正義」は、「人を不当に扱わず」「弱い者、欠けのある者、罪人を断罪して見捨てることはせず」「諦めないで、どうにかして生かし、救おうと」人間の命をとことんまで大切になさるという意味です。
イザヤ書 32:17 では、「正義が造り出すものは平和であり正義が生み出すものはとこしえに安らかな信頼である」と述べられています。

Google『正義 聖書』で検索結果のA.I.

もはや『勧善懲悪アンパンシン(神)』です。

また、アンパンマンのアンパンチについて思っていたこと。

水戸黄門の印籠もそうですが、必殺技を繰り出すのに時間を掛けて戦う必要はないと子どもの頃から思っていたんです。

カバ夫君がバイキンマンにやられている!
遠くから彗星の如く飛んでくるアンパンマン!
そのまま慣性でアンパンチ!
吹っ飛ぶバイキンマン!
そして、そのまま慣性で飛び去るアンパンマン!

これでええやないか。
しかし、どうやらこれは『暴力』らしいのです。

アンパンマンは殴る蹴るの描写がないのはご存知でしたか?拳が当たる瞬間は、見せない。
これは子どもたちに対する配慮だそうです。

そして、必ずこう言うわけです。

『やめるんだ!バイキンマン!』と。
それでもやめないバイキンマン。
だからアンパンチ(正当防衛not暴力)なのだと。

であるのなら…

カバ夫君がバイキンマンにやられている!
遠くから彗星の如く飛んでくるアンパンマン!
『やめるんだ!バイキンマン!』(ドップラー効果)
やめてないと一瞬で判断!
そのまま慣性でアンパンチ!
吹っ飛ぶバイキンマン!
そして、そのまま慣性で飛び去るアンパンマン!

完璧だ。
これで裁判になっても勝てる。
現場でも正当防衛アンパンチで勝って、法廷でも法令遵守アンパンチで勝てる。

それでも負けそうなら、バタ子さんに手榴弾でも持たしておけば良いんですよ!!
投げるコントロールは最高ですからねぇ!!!

きっと、
アンパンマンはそんな事、言わない。

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花言葉は『正義』

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