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天に唾吐く 魚屋の高野(たかの)




どうも。
キリカ山裏側の海上で、恐怖に晒され 泣き喚いてしまった
むらさき納言です 🙂


いろいろあった就学前の日々…

だが
いよいよ私、納言も小学校に入学。

しかし、やはり朝が起きられない 
…😢

ふみえちゃんが毎朝迎えに来てくれたが、先に行ってもらう事が多く、そのうち、四年生になり忙しくなったふみえちゃんとは、疎遠になっていった…

毎日 遅刻して登校していた。

自分のクラスには知り合いが居なく
、なかなか学校に馴染めなかった😢

ある日、一年生お決まりの朝顔の観察をするために、各自の鉢に種を植える事になった。

そこで しくじった…💦

植えたばかりの朝顔の鉢を抱えて、教室に移動する際、皆んなの前で落としてしまったのだ…

「 あーあ!! こいつ落としてやんの!😆 せんせー! むらさきが 朝顔落としたぁ」

大声で私の失態をなじったのは、真っ黒い顔をした日焼けが度を越している男子、高野鮮魚店の息子「高野ひとし」だった。

高野は見るからに粗暴で、頭の悪そうな雰囲気だった。
 (自分もひとの事は言えないが💦)

その日、私は泣きながら帰った…😭

翌日、学校に行きたくないので布団から出ずに寝たふりをしていたが、母に無理矢理に玄関まで引きずり出され、怒鳴られて渋々登校した…😓

昭和の昔、学校に行かないという選択肢はありえない事だったのだ…

私を罵倒した高野の家は、学校の直ぐ前にあり、通学路に面していた。

いつだったか、給食のみつ豆が食べられず、居残り給食と言って、残さず食べ切るまで家に帰して貰えないという残酷なルールがあって、私は皆んなより帰りが遅くなった日があったのだ。 (これ今だったら、どう考えても虐待だろ。。)

皆んなより、かなり遅く帰る事になって、トボトボと歩き出すと高野鮮魚店の前を通りがかった。

ふと店先に目をやると、高野が居た。
高野は母親らしきオバサンに

「ひとし! 早く魚の木箱、片付けな!なにグズグズしてんだよ馬鹿が!」

キツイ言葉で、どやされていたのだ…

傍らには小さな弟妹らしき幼な子が居て、高野にまとわりついていたので、片付けが、はかどらない様子だった。

高野は逆らう事も無く黙って従い、
店の手伝いをしながら弟妹の面倒も見ている。
学校と違う様子を見て、なんとも言えない気持ちになってしまった…

次の週の事だった。

20分の休み時間に教室の前の廊下で、高野は3人の男子に囲まれて

「 おまえ、なんか臭えなあ!
 魚屋だから魚臭えんだなぁ!」

私を罵倒した高野が罵倒されていた。
天に唾を吐くと唾を浴びるのだ。
     (私は 天か⁈ 😆)

馬鹿にされて居た堪れなくなった高野は、その場から走り出し、校庭に出て鉄棒のところへ行き、ぐるぐると前回りをし出した。 

それを見て、やるせなくなった…

スクールカーストは非情だ。
高野も私もカースト番付、下の方だ…
結局は誰かに追い込まれる部類。


これが私の、人生最初に味わった

理不尽だった…


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