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大好きなバンドから、ドラマーが卒業した。

3日前の8月20日。

約2年半撮影させてもらってるバンド「Apollogic」のライブがありました。場所は渋谷のスターラウンジ。

この日は、特別なライブ。

バンドの屋台骨、ドラマーの鎌田くんが卒業するのです。

2ヶ月くらい前に卒業の話を知ったときから、このライブは何があっても撮りにいくと決めていました。

カメラマンは音楽を楽しむためにその場にいるわけではないので、ライブを撮影するときは意識的に曲を聴かないようにしてるけど、この日はファインダーを覗いていてもどんどん涙が出てきました。

一瞬一瞬を噛みしめるように演奏するメンバーたちの表情、聞き慣れたはずの曲たち。

「このメンバーでのApollogicは、今日が最後」という事実が寂しくて寂しくて。

メンバーが明るく送り出したにも関わらず、なにを書こうか迷ってしまい、このnoteを書くのに3日もかかってしまいました。

僕をカメラマンに育ててくれたのは、間違いなくApollogicというバンド。

Apollogicは東京・神奈川を中心に活動している4人組のロックバンドです。

僕がなぜこれほどApollogicに思い入れがあるのかというと、カメラマンに育ててくれた恩があるバンドだから。


2016年、カメラのことなんて何もわからないまま「ライブを撮りたい!」と意気込んだ僕は、渋谷でライブをしているバンドさんにDMを送りました。

そんないきなりのDMに応えてくれたのが、Apollogic。

初めて撮影させてもらったライブ。渋谷ギルティ。

ド緊張している僕に、最初から優しく接してくれて本当に感謝しています。

なかでも今回卒業した鎌田くんは、毎回笑顔で迎えてくれて、バンドの中でも難しい「ドラマーの撮り方」を勉強させてくれました。

初めて撮影させてもらったとき。まだ余所余所しい。

6月のワンマンライブのとき。距離感のちかい写真を撮るには、3年かかることを実感した写真。これを撮れたときは嬉しかった。

当時の写真は見返したらけっこう恥ずかしいレベルだし、すべてRAW現像していたので渡すまでに1ヶ月とかかかって、それを圧縮せずに何百枚と送ったり…。

いま思うとほんと、何もわかっていない素人。

それでも毎回撮影させてくれて、少しずつ「ライブの動き方」を学ぶことができました。

いろんな機材、撮り方、レタッチを自由にやらせてくれて。

初めてのワンマンライブ撮影も、初めてのスタジオ撮影も、初めてのアー写撮影も。

バスの中でやるライブなんてのもありました。

そうやって経験させてもらったなかで「できなかったこと」「悔しかったこと」がすべて、いまの僕に繋がっています。

ことあるごとに言ってますが、めちゃくちゃ感謝しています。いい曲ばかりだからぜひ色んな人に聴いてほしい。

だから僕はApollogicのライブは行けるときは必ず撮影したいと思っています。


前置きが長くなってしまったけど、そんな大好きなバンドからメンバーが卒業しました。

それはとても寂しいけれど、鎌田くんはこれからも音楽を続けてくれるとのことなので、いつかまたステージに上がっている姿を撮影できたらなと思います。

本当にお疲れさまでした。

また、どこかのライブで鎌田くんのドラムが聞けたら嬉しいな。

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