5年後の大相撲を予想する
みなさん、ごきげんよう。私は学生時代から大相撲中継のアルバイトを長年続けている大相撲LOVERの一人である。そんな私が、5年後の大相撲における三役以上の番付を予想したいと思う。あくまで、今幕下以上にいるメンツからの出世予想になるので、向こう5年の間に新顔がスピード出世する可能性も大いにあるが、そこは諦めて、現時点での予想をさせていただこう。
【横綱】
朝乃山 豊昇龍
【大関】
貴景勝 霧馬山
金峰山 北青鵬
【関脇】
熱海富士 落 合
【小結】
狼 雅 湘南乃海
まずは、横綱。私の横綱予想は、朝乃山と豊昇龍だ。
朝乃山は元大関。某キャバクラ事件での予期せぬ謹慎処分を受け、番付を落としたが、本来なら、今頃幕内で優勝を重ね、横綱に昇進していてもおかしくないスペックの持ち主だと私は考えている。
そして、豊昇龍。言わずと知れた元横綱・朝青龍の甥っ子である。朝青龍のTwitterでも度々紹介されている愛されキャラ。その出世の早さは期待を裏切らず、三役に昇進以降、勝ち越しを続けている若きホープである。土俵際での足腰の強さ、技以上に負けん気の強さもある、文句なしの横綱予想だと言えよう。
続いて、大関は貴景勝、霧馬山、金峰山、北青鵬という顔ぶれ。
まずは貴景勝。現在、混沌とした相撲界で大関としての役割を果たす実力者。今後も、何度か賜杯を手にするはずだ。ただ、押し相撲を強みとする貴景勝が、二場所連続で優勝することは難しいかもしれない。また首の怪我などの懸念もあるため、今回は大関に留めておいた。
続いて霧馬山。正攻法の相撲を取るモンゴル力士。140キロの軽量力士ではあるが、スピードを活かした立ち合い、突いてよし、組んでよしの取り口が魅力的な力士で、苦手な相手を作らないのが今回の選考理由だ。
金峰山は、三段目付出でデビュー。そのまま順調に昇進し、今は十両で活躍している。192の長身を活かした突き押しは、幕内でも充分通用するだろう。今後は、四つ相撲を磨いていくことで、大関さらにその上を狙える逸材である。また私的な見解を言うなら、彼の惚れ惚れするような相撲向きの体格は、怪我の心配をしなくて済みそうだ。
そして大関ラストは、北青鵬。2メートルの巨人である。今場所、十両上位で勝ち越しを決めているので、来場所の新入幕は確実。上手下手関係なく、廻しを掴んでしまえば勝負を決められるのが、素晴らしい。懸念点があるとすれば、突き押し相手に自分の力を発揮できずに終わることがあることくらいだろうか。あとは、長身力士あるあるだが、膝を痛めないかが心配ではある。
さて、関脇の予想に移ろう。
まずは、熱海富士。初土俵から、所要たったの12場所で、幕内に昇進したことで、注目を集めた熱海出身の色白ボーイ。新入幕では壁にぶつかり、負け越してしまったが、一場所ごとに成長を感じさせてくれた。期待を込めて、今回の予想に加えている。
もう一人の関脇予想は落合。今場所、幕下付出でデビューし、見事全勝優勝を決めた。史上初の、一場所での十両昇進が有力視されている。まだ7番しか相撲を見ていないが、押し相撲、四つ相撲ともに、高いポテンシャルを感じさせた。落ち着きのある土俵姿たるや、大相撲界の藤井聡太と言っても過言ではない。
最後に5年後の小結はどうなっているだろうか。私の予想は、狼雅と湘南乃海だ。
まずは、狼雅。入門以来、期待され続けたが、関取に上がるまで少し時間を要した力士である。しかし十両では、実力を遺憾なく発揮しており、近いうちに幕内に上がっていくだろうと予想している。
そして、湘南乃海。何を隠そう、私と同郷出身の力士であり、彼が地元の公園で日々四股を踏んでいた現場を、私は幾度となく目撃してきた。そんな彼が中学卒業後、高田川部屋に入門し、その後長い間幕下上位で燻っていたものの、ついに今場所、十両昇進を果たした。すでに勝ち越しを決め、十両でも通用する実力を証明している。日本人離れした長身と筋肉質な体格を活かした相撲を磨けば、きっと入幕は近いはず。同郷のよしみも込めて、この予想に加えさせていただいた。
以上が、私の5年後の大相撲予想である。もちろん、この他にも期待を寄せている力士は沢山いる。若隆景や琴ノ若も間違いなく良い力士だし、高安も5年後、まだ幕内で活躍している可能性は大いにある。が、置きにいった予想も退屈だと思い、今回は若手を中心に予想を組み立ててみた。皆さんの予想はいかがだろうか?兎にも角にも、大相撲が今後、益々の盛り上がりを見せてくれたら良いと、私は切に願うばかりである。
また余談ではあるが、私が長年ファンをしていた隠岐の海さんは、今場所(令和5年初場所)引退を表明した。寂しいが、彼ももう37歳。両国で彼を見ることはもう叶わないかもしれないが、ずっと応援してきた大好きな関取。お疲れ様でした。