ダイエットと私。
太っていることは醜いこと、痩せていることが美しさの基準。そんな風にかつての私は考えていた。
かつてといってもそれは10代〜21歳くらいまで、現在24歳の私は、年数でいえばごく最近までの話になる。
ダイエットはあらゆるものを繰り返してきた。
最初にダイエットなるものを始めたのは中学三年生。
ずっとぽっちゃり超しておデブ体型で生きてきた私が、高校進学をきっかけに変わりたいと思い、人生ではじめてダイエットをした。
とりあえず食べなければいい、食べる量を減らせば痩せると安易な考えをして、結論から言うと、その時はめちゃくちゃ体重が落ちた。
人生ではじめてのダイエットでマイナス10キロの減量に成功した私は、気をよくし、しかも周りから「痩せた?」と言われるものだから、なおさら満足したのだった。
そこから高校に上がり、当然のことながらゆるやかにリバウンドをし始め、高校二年生の時には気がつけばダイエットを始めた時よりも体重は重くなっていた。
このままじゃまずい、頭では分かっていても食べる手が止まらない。
この頃には暴飲暴食が止まらず、いくら食べても食べ足りない、所謂「過食」の状態に陥っていた。
過食をするたびに自己嫌悪に陥り、広告でみた下剤を試してみたり指を喉の奥に突っ込んで吐いたりしながら体重は増減を繰り返し、その無理が祟って入院したりもした。
完全に駄目なループに陥っていた。
高校三年生にはある程度落ち着き、過食も拒食もなくなったが、リバウンドの影響で太いままだった。
価値観が変わったのは大学生になり、一人暮らしを始めてから。
美しさの基準は人それぞれ、ダイエットをすることで痩せたところでその人の美しさに当てはまるかは分からないということを個々人の個性やアイデンティティを知るうちに分かっていった。
私の場合は学びの中で徐々に自分の価値観が変わったからダイエットと上手く向き合えたと思う。
でも、今の特に若い女の子は未だに痩せることが綺麗になることと信じて疑わない風潮がある。
ボディポジティブというか、自分の身体を大事にすること、自分を美しいと思える心を持つことが、ダイエットよりも何よりも大切だと私は思う。