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仕事のこと〜相談対応のコツ~

こんばんは。社労士の森川です。
本日もお疲れ様でした。

開業からすぐの10カ月が監督署の業務部で非常勤勤務。その後、別の行政機関で今度は『労働時間管理適正化指導員』という名前のついた枠で約4年相談員を経験しています。

私、前職で、長年施設責任者という役割をもらっていたので、電話対応やクレーム対応は当然ながら、経験済み。なんなら、超がつくくらいの得意分野です。

行政に相談をされる方は、実に様々。
使用者の方も、労働者の方はもちろんのこと、本人ではなく奥様やご主人、お子様、果ては、1度

『私の家の前のお寺では、超早朝から夜中まで、若いお坊さんが働いている!!あれは、労働基準法違反ではないのか!!』という通報も受けたことがあります。

色んな事情を抱えてらっしゃるので、ご本人が名乗らなければ、お名前をおお聞きすることもなかったですし、性別や年齢(声の感じで世代は分かりますけどね)、会社名もお聞きすることはしませんでした。
でも、行政に連絡をされてこられる方は、いずれも、”困っている”には違いありません。ですから、相談対応の基本は、徹底して「聴く」というところからスタートします。話の腰を折らずに、相槌をうちながらお聴きしていると、話しているうちにご本人が気づかれることも多くあり、結局、相談には至らない…なんてことがありました。

当時扱う法律はもっぱら労働基準法、最低賃金法、労働安全衛生法あたりですから、他の法律に比較すると、白黒はっきりしています。
簡単に言えば、
『ダメなものはダメ』
『黒はどこまでいっても黒』
というスタンスで書かれていますから、この法律に則ってシンプルに説明すると、

『法律にダメって書いてあるんで、ダメです。』
という説明になりがちなのです。

でも、この説明では、間違いなく、相談者を怒らせます。相談者は、心からの勇気を振り絞って、電話されてきている訳ですからね。

相談対応で行政の非常勤をされる予定の方は、お気をつけくださいね。

~つづく~


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