あなたは「幸せな人」ですか?「幸せでない人」ですか?〜心理学から考える〜
日常生活、仕事、SNSを見ていると
あの人は「幸せな人」、私は「幸せでない人」
あいつは「仕事ができない奴」
と感じ、落ち込んでしまったり、
チャンスを逃したりすることが誰しもあるのではないだろうか
心理学に「分断本能」という言葉がある
FUCTFULNESSという本で下のような問いかけがなされている
現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
A 20%
B 40%
C 60%
出典
第1章 分断本能「世界は分断されている」という思い込み|FUCTFULNESS|ハンス・ロスリング/オーラ・ロスリング/アンナ・ロスリング・ロンランド|上杉周作/関美和 訳|日経BP社
正解は何番だと思うだろうか?
考えてみてほしい
正解は「C」である
ここでは、ほとんどの方が「A」を選んだのではないだろうか
この勘違いは「分断本能」からくる思い込みのしわざである
世界は「貧しい国」と「裕福な国」の2つのグループに分断されていると考えてしまうのである
そして、世界には多くの「貧しい国」があり、その多くの国では初等教育も受けられないのだと
しかし実際には、世界は2つのグループに分断されておらず、その「中間の国」が多いのである
そして、多くの国の女子は初等教育を修了している
「極端な貧困国」の事例が頭に残り、それに引っ張られているのである
実際にそのような極端な貧困国は世界で2%以下なのにもかかわらず
この「分断本能」による思い込みは日常生活においても非常に厄介であると思う
「幸せな人」、「幸せでない人」
「仕事ができる人」、「仕事ができない人」
「お金持ちな人」、「お金持ちではない人」
と2つのグループに分断して考えてしまう時があるのではないだろうか
他人のSNSを見てあの人は「幸せな人」、私は「幸せでない人」と思い込み、落ち込んだり
あいつは「仕事ができない奴」と思い込み、ろくにその人のいいところを探さなかったり
世界は2つのグループに分断されていないのである。
「幸せな人」に見えるのは、その人の一部分を切り取って見ているだけであり、
他の部分では、苦労もしているだろう「中間」の人であることが多い
「仕事ができない人」に見えるのは、その人の一部分を切り取って見ているだけであり、他の部分では能力があり、それを仕事に活かしている「中間」の人である可能性もある
実際には「中間」が多いのである
この「分断本能」に陥り、落ち込んだり、チャンスを逃したりしそうな時は
以下の3つの点を思い出して、行動してみてはいかがでしょうか
1、「分断本能」に陥っているとまず理解する
認識することから始まります。一度、落ち着いて考えること
2、世の中は、2つのグループに分けられないことを思い出す
実際には、「中間」が多く、その大半がどこに属するが考えること
3、極端な事例、一部の事例に騙されないこと
SNSに投稿されているのはその人の全てではなく、一部であること
仕事の失敗、成功はその人の全てではなく、一部であること
お金持ちはほんの一部で、大半は「中間」に属すること
しかし、人間はどうしてもネガティブになってしまう生き物です。
次回は、心理学の「ネガティブ本能」について皆さんと共有したいと思います。
そして僕が思うその対策も共有したいと思います。
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