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【生きるための学びを!】『ハーバード・ジュリアードを首席卒業した私の「超・独学術」』(著:廣津留 すみれ)を読んで
こんにちは!
本日は、ハーバード・ジュリアードという超名門大学、大学院をしかも「首席」で卒業された、廣津留 すみれさんの書籍を紹介します。
現在はプロのバイオリニスト兼企業経営者として活躍されているようです。
出身は大分県で、高校も大分の県立高校に通っていたとのこと。
多才な方だと感じますが、本人曰く、天才ではないとのこと。天才でないからこそ、意識してきたことがあり、それを他の人にも横展開できるのではと仰っています。
『「時間の無駄をなくす」「時間を濃く過ごす」「淡々と努力する」このことを繰り返せば、「普通の人」は「天才」に匹敵する成果を出せる』
昔、野球の「イチロー」選手に関して、ある方がお話していたのを思い出しました。
イチロー選手は高校からドラフト4位でオリックスに入団しました。つまり、その時点ではチーム内の期待は新人の中でも上から4番目でしたし、他のチームも合わせると、きっと知る人ぞ知る逸材という選手だったのではないでしょうか。
その後、日本の野球史に名を残すスーパースターになったわけですが、それではイチロー選手と他の選手のスタートの差は圧倒的だったかと言うと、そうではなかったのではと推測しています。
廣津留さんの心掛けの様に、日々の、一秒一秒の過ごし方の意識の違いが大きな違いを生むのではないでしょうか。
『何事も、「無理だ」ではなく「できるかも?」から始める』
このマインドセットの持ち主だからこそ、ハーバード大学に合格する一歩を踏み出せたのだと思います。
「できると思う」→「どうやったらできるかを考えてみる」→「実際にやってみる」→「確認し、改善を行う」というプロセスですね。
よくビジネスではPDCA(Plan→Do→Check→Act)と言いますが、Pの前に「I Can」と信じてみるというのは非常に良い考え方だと思います。
ただI Canと信じるにはきっと、幼い頃から努力し、小さな成功体験を積み重ね自己肯定感を醸成するというのが重要です。
『ハーバードは、世界に冠たる人物を育成する学府としての実績と自負があり、それに応え得る知性と人間性を受験生にも求める
- リーダーシップや仲間を尊重する姿勢
- 社会に貢献する姿勢
- 独自の個性や専門性
- 体力やメンタルのタフさ』
恐らく、ハーバード大学だけでなく、米国のトップ層の大学はこうした多面的角度から選抜を行っているのではないでしょうか。
以前、スタンフォード大学を卒業した知人に聞いた時も同様の回答でした。
「学問ができる」(ここで言うと、共通試験や学校の成績)は前提であり、学業以外にも人生に対して前向きであり、やりたいことが明確になっている(ただし、様々なことにも興味を持っている)というのが求められる人物像であり、それは学校だけでなくその先の社会人としても必須といえるコンピテンシー(能力)です。
また、勉強と言うのはある種個人に向けたものですが、いかに仲間の力を引き出せるかというチームワークはスポーツだけでなく、組織運営の面からも鍵であると感じます。
『リビング学習で「ほどよく安心できるノイズ」が、集中力を最高に高めてくれた』
以前取り上げた、花まる学習会の高濱さんもリビング学習の有効性を説いていました。
また、ここでは「リビング学習」というキーワードだけでなく、集中力も挙げたいと思います。集中(没頭や夢中)できるというのは育成したい能力の一つに挙げられます。
リビング学習は生活音を感じながら、物事に集中できる、また家族の存在を感じられるというメリットがあります。
廣津留さんは経歴だけを見ると「スーパー」な感じがしますが、彼女の考え方や生き方は多くの子どもたち(大人たちにも)にとって参考になりそうです!
次回は廣津留 すみれさんのお母様の廣津留 真理さんの書籍を紹介したいと思います。