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【恩返しと教育】寄付講座20年後のバトン

不真面目な学生

大学で初めて授業を行ってみた。

学生時代に出席率がたりなくて単位を落として、必死に教授の部屋の扉をノックしていた自分がまさか先生になるとは思っていなかった。大学時代から社会人になっていずれは大学でも講義をしてみたいとは漠然と興味はあった。それは、社会で活躍している先生の授業が面白かったから

寄付講座

企業がお金ではなく講座を寄付するという寄付講座を学生時代に受講した。その結果、金融業界に興味を持つきっかけになったり、たまたまではあるが、その講義を担当していた先生が務めている会社に就職することになった。縁を感じた。

20年後のバトン

巡り巡り、20年たった今、今度は逆に自分が教壇の場にいて、寄付講座を行っている。たまたま、金融業界を希望する学生向けの就職活動相談会に、Alumniとして参加して、自分の経験や考えを話した。この機会がきっかけとなり、グループで、寄付講座の募集があり、何気なく応募してみた。
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自分が経験してきたことを次世代につなぐ社会的な責務があるのではないかと考えていた。正直、仕事の半分以上は失敗してきたし、大活躍している仲間をみていて、自分は不器用と感じ、劣等感の塊だった。ただ、失敗したり悩んできた自分だからこそ、伝えられることがあるはず。

人生は決断の連続

授業の内容の半分は、金融に関することだが、もう半分は、なぜこの業界を選んだかか、そして、どんな価値観で仕事を選んできたのか。人生の時間は消費ではなく、投資すべきだと。決して交わらない軸が人生ステージが進めば進むほど増えていく。それぞれが絶対に交わらないが、人生は決断の連続である。
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大学2-4年、全学部対象の寄付講座でしたが、一人でも多くの学生のみんなが、何か困ったとき、何か悩んだとき、拠り所になれればうれしいです。今回授業を受けてくれる学生のみんなから、また20年後、私の代わりに寄付講座で登壇する仲間がいれば、それが一番うれしいと授業最後の締めの言葉にしました。

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