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蜘蛛随想

家の周りに蜘蛛がいる。
道を挟んだ超大型の巣を張っている。
しかしその主の姿は意外と小ぶりである。
私は蜘蛛の巣を1分ほど眺める事が多いから、蜘蛛の巣に主と従者がいることくらいは知っている。
巣の大きさに対して、私の家の周りにいる主は小さい。
思い返せば私の家の周りの蜘蛛は大体、巣の大きさに対して主が小さい。
しかし、これは何故だろうか、という思いは、何故か起きない。
我知らず、それはそれで良いに決まっているだろう、という感覚が私の中に生じ、疑問の発生そのものを抑制しているようである。



高浜虚子が蜘蛛の俳句を作っている。

蜘蛛に生まれ網をかけねばならぬかな

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