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Photo by
nekonosara
左手の中にすっぽりと収まってしまうほどに、小さな手。
左手の中にすっぽりと収まってしまうほどに、小さな手。
西日がまっすぐにぼくたちを照らす中「あつい、あつい」と言いながらも手を離すことはなかった。
「歩くのひま」「疲れたから歩きたくない」「あ、お花!」「足グネってなった」「お腹すいた」「地面に星がある」「プール行きたい」
ほんの数メートル歩くだけで、止まったりしゃべったりしゃがんだり。
文句を言ったり、何かを見つけて喜んだり。
それでも、左手の中には小さな手がすっぽりと収まっていた。
*
「ひとりでスクールに行きたい」
ひとりで電車に乗って通学する同級生の姿に感化されたのか、娘も自立という気持ちがムクムクと沸き上がっている。
そろそろだろうな。この小さな手が、ぼくの手の中から離れていくのは。
立って、歩けるようにになって、ちゃんと手をつないで歩くようになったのは3歳くらいだろうな。3年間、毎日手をつないで歩いた。もう少し、一緒に手をつないで歩くことを許してくれるだろうけど、それも後1年、2年?
この手は、ぼくの左手にまだすっぽりと収まっているうちから、離れていってしまうのだろうな。心の成長は、想像するよりもずっと早いのかもしれない。
では、また明日。
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