こんなにも、ぼくの幸せのハードルが下がってしまったのは君のせいだ。
妻がこんな投稿をした。
今日は娘が楽しみにしていたプールへ、朝から家族でお出かけしたのです。
その行きしなに、車でコンビニに寄り、軽食やら飲み物やらを買ったときに、ぼくがホクホクになっていたという投稿。•••無意識だったからちょっと恥ずかしい。
とは言え、いったいいつから、なぜ、こんなにもぼくの幸せのハードルは下がってしまったのだろう。コンビニで買い物して幸せなんだから、もう歩いてるだけでまたげてしまうほど、ぼくの幸せハードルは低ラインと言えるかもしれない。
夫婦で幸せのハードルを検証してみた
今日も一日ただただ楽しくて、妻にいたっては「人生で一番楽しい日だった」とのこと。ぼくの記憶では、先週末に大神神社で妻が"凶"を引いた日も、3本の指に入るくらい楽しい日だったはず。だからきっと3日ぶりくらいに、人生一楽しい日を更新した。
とにかくずっと「楽しい」とバカの一つ覚えのように言い続けているので、どうなったら楽しく"ない"のかを検証してみた。
プールか巨大公園か
もともと今日はプールか行ったことのない巨大公園かで迷っていたのを、娘の「プールがいい」の一言でプールに。
結果、めちゃくちゃ楽しかったのだけど、公園だったとしてもやっぱり楽しかったと思う。
晴れか、曇りか、雨か
今日はプールには少し残念な曇り空。でも「暑すぎなくて最高だ!」と大喜びでした。
曇だったこともあり、巨大公園だったとしても「炎天下は無理だけど丁度いいね!」と言ってそうです。ちなみに、晴れても同じで「こんなに晴れて最高!」となりそうです。
雨だったらどうか。
きっとリスケして、別の日に同じように大喜びでしょう。または、ご飯をどこかに食べに行って「ご飯にしてよかった! 雨に感謝だ!」なんて言ってそうです。
開園30分前に到着、だいぶ待つけどイライラしない?
今日は予定よりもずいぶん早く到着。曇とはいえたくさんの荷物を手に30分も外で待つのはシンドイ。
と、思ったのですが早めに開園してくれたおかげで結局10分くらいしか待たず、さっさと入園できたのはラッキーでした。
とは言え、30分待ったとしてもソーシャルディスタンスのおかげで満員電車状態ではなくゆったりスペースであることを喜んでいたので、どっちでも問題なさそうです。
他にも各選択肢において後悔するかどうかを検証しましたが、もう、どこで後悔すればいいのかわからないほどに、どうなっても「楽しがれる」気しかしません。
なんで、そんなふうになったのか?
昔からそうだったのか、と思えばちっともそんなことはありません。
むしろ、ぼくは愚痴っぽいほうです。
ただ、いまでも覚えているのは妻と付き合い始めのころのこと。
吉祥寺にあるオムライスの美味しいお店に行く予定だったのが、行ってみたらお店が閉まっていたことがありました。
ぼくはすごくガッカリして、申し訳ない気持ちでいっぱいになったのですが、その後適当に入ったカフェでの夕食がすごく楽しかったのです。
ふたりして、うまいうまい、といいながら大笑いして食べたのを覚えてる。
その経験は、ぼくにとってはとても珍しい経験でした。
これまでは、目的を果たせなかったことが尾を引いて楽しさがいくらか軽減されてしまっていたから。
オムライスはまた食べられるし、一緒にいて楽しい時間を過ごすことが、本当はなによりも大切。
目的だと思っていたオムライスは、楽しさを演出するためのツールに過ぎないことに気が付きました。
プールだろうと巨大公園だろうと、晴れだろうと雨だろうと。それ自体は楽しく過ごすための、一要素に過ぎません。
そしてこの楽しい時間という目的を達成するには、お互いが、楽しい楽しい、とバカみたいに言い合うのが一番楽なんだと思うのです。
オムライスを食べられなかった夜。
妻がぼくにそのことを、教えてくれたような気がしています。
ぼくの幸せのハードルが下がってしまったのは、きっと妻と出会ったからに違いない。
では、また明日。