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子育ての小さな”面倒くさい”に負けてごめんな。
「えっとー! この本と、この本と!」
寝室に入るなり、ベッドベッドの絵本置場からお気に入りを探しては嬉しそうに積み重ねていく。
先日娘と、これまで3冊だった寝る時の絵本を、5冊にする約束をしたのだ。
「まだ、選んでもいいやんな!?」
5冊も選べる興奮が収まらないのか、色んな本を手にしてはアレコレと開いている。
あぁ、この子はこんなに絵本読んでもらうのが好きだったんだな、と僕はちくりと反省した。
これまで、あまり絵本を読むのが得意じゃない僕は、短めの簡単なやつを選んでササっと終わらせてしまっていた。
でも、ある時。
幼稚園のお迎えに行くと、先生が絵本を読んでいるところだった。
何の本かはわからない。
でも、子供たちは夢中になって、前のめりになって絵本の世界に入り込んでいた。
もちろん、娘も。
「こんなに楽しそうに絵本を聞くんだな」と少し驚いた。
だからといって、僕の読み聞かせが上手くなるわけでも、眠たいのを堪えてたくさん読むわけでもなかった。
***
後10日程で、妻が2ヶ月間東京へ学校設立のためのインターンシップに出かける。
いまはまだ、娘もママがいなくなることへの実感は沸いていない。
でも、いなくなってしばらくすればきっと寂しくなるに違いない。
「4月になったら、毎週新しい絵本を買ってあげるよ」
僕は娘と約束をした。
「それと、今日から毎日、絵本5冊読んであげる」と。
夜眠る時。きっとふと寂しくなることもあるだろう。ママと一緒がいいと思う時もあるだろう。
そんな時に、絵本をたくさん読める楽しさや、新しい絵本を早く読みたいというワクワクが助けになってくれるかもしれない。
彼女は覚えたての平仮名を駆使して、一生懸命に自分でも絵本を読み始めた。
時間はかかる。
でも、絵本を読むことは”こなすこと”ではないのだ。
この時間は、彼女にとって大いに学びの時間であり、癒しの時間であり、想像の時間なのだ。
こんなにも貴重で大切な時間を、僕は自分の面倒くさいなぁの気持ちで、適当にこなしてしまっていたのだ。
もちろん、面倒くさい時もある。
今日は読む気になれない時だってあるだろう。そんな時は、素直に「今日は疲れてるから勘弁して」と頼めばいい。
お互いがコミュニケーションを取りながら、楽しい時間を過ごすのだ。
妻が東京で学びを得ている間。
僕たち父娘は、ただ留守番をするのではなくて、楽しく成長していようと思う。
***
5冊の絵本を読み終えた時。娘は満足そうな顔をしてつぶやいた。
「ねえ、あとひとつ、読んで欲しいんだよなー」
今日も、見に来てくれてありがとうございました。
結局、5冊ではなく6冊読むということになりました。。。このまま10冊までいくのかな??
ぜひ、また見に来て下さい。
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