今年の一文字は。

「今年の一文字はなに?」
妻に聞かれて考えてみた。

場所はサイゼリア。妻はとにかくサイゼが好きで、外食しようか、と言うとほぼ毎回サイゼを指定して来る。
ぼくとしては、ファミレス特有の無駄なおもちゃ(すぐにゴミになる)がないので、子連れで行くのもいいなと思っている。

299円のペペロンチーノに、198円のキャベツとアンチョビのオリーブ炒めを和えて、アンチョビパスタにする。
サイゼは色んな組合せを楽しむ独自のスタイルへと進化しているのだ。

ぼくの一年も、色んな挑戦の組合せのようだった。

組合せたのは3種類。

学校作りの準備、事業の立て直し、生活を支えること。

学校作りの準備

学校を作るために、妻が東京コミュニティスクールへ単身赴任でインターン。ぼくはその間、娘と2人で過ごしながら家事育児仕事の毎日。

その後、今度はぼくが神戸にあるラーンネットグローバルスクールに2ヶ月間インターン。

事業の立て直し

NPO法人tadaima!も関西でのネットワークを少しずつ育むことができた。今年はメディアへの露出がわりと多目でもあった。

書籍もようやく書き終わり、最終調整中。
早くお披露目にならないかなと、ドキドキしている。

生活を支える

家事育児仕事。この両立に必死だった。
妻が不在の2ヶ月にはじまり。その後も妻が学校創設のため新しい職場へ通うようになり、家のことを支えていく支柱となった。
今年は娘との関わりが、本当に濃密だった。

結局、この1年は「耕す」ような1年だった。
そういう意味では、何かが大きく実ったということは、特にないとも言える。
だけど、一生懸命耕そうと決めて、精一杯耕してきた、そういう年だった気がする。

実は今年を振り返ったときに、目に見える大きな成果がなにも思い浮かばなかったことを、なんだか虚しく思ってしまっていた。

あれ、あんなに毎日必死だったのに、なにも実ってないじゃん。なにも形になってなくない? と。

だけど、この1年がなければ家族も、仕事も、学校作りも育っていかないんだろうなとも思えた。

ぼくたち夫婦にとって何度目かになる大きな挑戦を、助け合いながら乗り越えることができた。この1年で育んだ信頼関係は、これからますます大変になる学校作りにおいて、大きな基盤となる。

事業も新しいプロジェクトがいくつか進み始めた。

実りが豊かになるためには、しっかりと土を耕しておかなければならないのだ。
ぼくは土を耕しながら実りを得られるほど器用なタイプなんかじゃないじゃないか。

耕すべきものを、しっかりと耕す。
それについては、だいぶやり込んだ1年だった。noteだって毎日毎日書き続けてきた。

そういう、地味で目立たないことを、淡々とやり続けて来れた年。

だから、今年の一文字は。

「耕」


耕すことの大切さとシンドさが、身に染みた1年でした。

では、また明日。


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三木智有|家事シェア研究家
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