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子どもとシェアする最強書斎の作り方②
今回は「子どもと一緒に進めるお片付けの方法」についてです。
いま、子どもとシェアする最強書斎を作っているのですが、その続き。
▶ BEFORE AFTER
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見るからに、BEFOREの状態がひどいです。
わが家では基本的に「自分の場所の管理は自分で行う」がルール。だから親が片付けてあげることはありません。とはいえ、さすがに放置しすぎた。どうしても子どもって物を適当につっこみがちです。ちゃんと立ててしまうってのが、どれだけハードルが高いことなのかが、BEFOREの写真からよく伝わってくる。
じつは子どもが散らかしたり、上手に片付けられないってのは、とても大事な学びだと考えています。散らかった状態が当たり前になってしまうと、そこから学びは得られませんが、ちゃんとキレイな状態と比較することで、どうやったら使いやすく見栄えも良く心地よい状態をつくれるかがわかるようになります。
子どもって「散らかってる」という状態がまずピンときてないことがある。
大人は「散らかってる」と思うから「片付けなきゃ」と思うわけで、まずは「散らかってる」と「キレイ」の違いを子どもに意識してもらう必要があるのです。
散らかってると、
・物がすぐになくなる
・探しにくい
・取り出すときに、色々崩れてきてイライラする
・どこにしまえばいいかわからなくて、突っ込むようになる
・親がイライラする(笑)
キレイだと、
・物がなくならない
・なくなっても探しやすい
・取り出すのも、奥を探すのもやりやすい
・しまう場所も考えやすいし、キレイにしまおうと思う
・親の機嫌がいい(笑)
親が常にキレイな状態を維持してあげていると、自分でそれを維持する大変さや大切さに気が付きにくいこともあります(お子さんの性格によって、ここらへんの感覚は全然違ってきますが)。
散らかるのが悪いわけじゃありません。散らかったら片付ければいいのです。
いまはキレイに片付いたAFTERの状態も、数ヶ月すればまた散らかってくると思います。そのときに、BEFOREの状態になる手前で気が付き片付けられれば、それでもう片付け上手と言えるでしょう。
▶ 子どもと一緒に片付けをする手順
片付けについては、進める手順をサポートするだけで、物の取捨選択については基本的に口出しはしません。
下の段から順番に
↓
棚から物を全部出す
↓
いらない物を捨てていく
↓
残った物をしまう
↓
次の段も同じように
「これ捨てたら?」と横から口を出すと、どんどん子どものやる気と自主性が失われていきます。物って、他人から見たらゴミにしか見えなくても本人にとっては捨てたくない物だったり大切な物だったりする。それは、子どもだって同じです。
「捨てたら?」「使ってないじゃん」「これはゴミでしょ」そうした声がけは、物の持ち主にしてみたら結構傷つくんです。親にゴミのように扱われた物を「ゴミじゃない」っていちいち主張して、説得しないと取っておけないなんて面倒くさすぎる。だったら、親が勝手に好きに片付ければいいじゃん、そんな気持ちになるでしょう。
親ができるサポートとしては、どこから順番に進めていくか、を決めること。
部屋を片付けると言っても、どこからどう手を付けたらいいかがわかりません。だから「この棚からやろう」とか「この棚の一番下からはじめよう」とやる場所を指示。そして、こうして部分を区切ることで子どもが途中で飽きてしまっても切り上げることができるようになります。
棚全部を一気にやると、途中で終われなくなってしまいます。
すぐに切りよく切り上げられるように区切ってあげるのも、親の大切な片付けサポートと言えます。
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そして、しまい方は親のアドバイスがとても大切。
物の取捨選択が終わったら、その段からしまっていきますが、ここではどうやってしまったら使いやすいか、キレイに収まるかをアドバイスしていきましょう。
その際に必要な収納アイテムがあるなら、なぜ必要か、あるとどう良くなるのかを一緒に話しながら、後日買いに行きます。
▶ 無理せず進めていこう
棚の片付けは2時間ほどで終了。
やっていたらどんどん進めたくなったようで「休憩しようよ」と言っても「さいごまでやるから、パパ休んできていいよ」と言われる始末。
片付け終わった現在も、自分でどうやったらキレイに使えるか、どこにしまったら使いやすいかなどを色々と考えながら使っています。
この成功体験が、子どもにとってすごく大切な学びになると思うのです。
きっと、またグッチャグチャになるんです。でも、次はもっと片付けのコツが掴めているし、どうやればいいかもわかっている。こうして、少しずつ片付けについても積み重ねてできるようになればいい。
さて、子どもとシェアする最強書斎に向けた準備の最難関が無事にクリアできました。次は、大人用の最強書斎アイテムと、子ども用の最強書斎アイテムをご紹介していきます。
では、また。
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