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4歳児、お金を稼ぐ 〜道のり1〜
「すみっこぐらしのオモチャを買おう!」
娘が突然毅然とした態度で高らかに宣言した。
「いや、買わねぇし」
そんな思いついたたびにオモチャを買ってあげてたらきりがないのである。
でも、今回はなぜか娘もしぶとかった。
昼間に遊園地へ行き、遊び疲れて帰ってきて、それでもまだ寝ぼけながら「オモチャを、買いに行こうー」と言っている。
なるほど、本気で欲しいんだな。
欲しい物はガマンの代償ででしか手に入らないのか?
4歳の娘は欲しいと思ったらひたすら「欲しい!」を繰り返す。
欲しい物を手に入れるための手段は、「とにかく親が折れるまで言い続ける」しかないのだ。
それに対してぼくも色々言う。
「この前オモチャ買ったでしょ」
「誕生日なら買ってあげる」
「これ、ガチャガチャ10回分くらいのお金がいるんだよ」
など。
でも、なんか違うなぁと思った。
欲しい物があったとき、諦めてガマンするしか本当に選択肢はないのか? と。
以前、やっぱりオモチャが欲しかった娘に「ガチャガチャ10回ガマンチャレンジ」をした。
ガチャガチャを10回ガマンできたら、オモチャを買ってあげると約束して、ガマンしたらシールを貼ってあげていました。
これは、娘の中で大きなひとつの学びになったようで、
「ガチャガチャいっぱいガマン=でっかいオモチャ」という公式がわずかに芽生えた。
そこで「もう一回、ガチャガチャのシール集めする?」と聞いてみたが、
「(貯まるまでの期間が)長いからいや!」と一蹴される。
欲しいなら、稼げばいい
欲しい物を手に入れる手段は、なにもガマンすることだけじゃない。
と言うか、本来的に何かをガマンしただけで欲しい物が手に入るなんてことはまずない。
つまり、欲しければ稼ぐしかないのだ。
「オモチャが欲しいんだったら、自分でお金を稼いだらいいんじゃない?」
と言うと
「そうだ! やってみる!!」
と、娘は目を輝かせた。
わかってるんかな??
***
そうは言っても、4歳がお金を稼ぐにはどうすればいいのか。
ちょうど話題になっているこの記事を読んで娘でもできること、あるかなー? と考えてみた。
商売の基本は簡単だ。
商品を作って、売る。
それだけ。
だが、娘の場合はまだお金の概念があやふやだし、10以上の数もわかっているような、わかっていないような感じ。足し算だって両手分くらいがいいところだ。
まずは、お金の数え方から
なので、稼ぐ前の基礎編としてお金の授業を行った。幸い、以前じいじがくれた大量の小銭が娘の貯金箱に入っている。
それを数えてみることにした。
「10円が10枚で100円。
100円が30枚あれば、すみっこのオモチャが買えるよ」
最初は「1円が10枚で10円」と説明していたけど、娘の顔に「わからない」が見え隠れし始めた。
1円、5円は目標額に対して数が細かすぎるのだ。娘の集中力は3分が限界。
ウルトラマンの地球滞在時間内に、娘にお金の数え方を教えなくてはいけない。
そのため、軌道修正して娘が理解しやすい二桁までの数で説明する。つまり、「1円は3,000枚いるんだよ」なんて説明はやめにした。
すると、なんとかそこまでは理解した様子。
じいじからのお小遣いを資本として、現在700円が手元にあった。
「100円が、あと23個で買えるんだね!」
とりあえず、そこまでは納得したようである。
何して稼ぎます?
娘と色々話すも、さすがに要領を得ない。
その時、ふとレモネードスタンドの話を思い出した。
アメリカの女の子(アレックスちゃん)が、小児ガンの子どもたちを助けるべくレモネードを売って、お金を集めて寄付をした話。
そもそもアメリカの南部では、子ども達がレモネードスタンドを行うのが風物詩のようになっているそうです。
アレックスちゃんのように、小児ガンの子ども達を助けるため、というものもあれば公園を遊べるようにするため、やおもちゃを買うため、ディズニーランドに行くため、など理由は様々。
これなら、がんばれば娘にもできそう。
「ねぇ、ジュース屋さんやったらお金稼げるんじゃない?」と提案すると、なぜか知った顔で、
「そんなん、知ってるわ!」
とノリノリ。
本当にわかってんのかなぁ??
ネクストアクション
まずは、レモネードスタンドの絵本を購入。
この本を読んでみて、娘がやってみたい、となればやってみようと思う。
アレックスのレモネードスタンドは全額寄付が基本だけど、今回はオモチャを買うためなので半額寄付くらいにしようと思います。ビジネスはサステナブルでなければならないのだ。
ちょうど、暖かい季節でもあるので、やるなら近所のキャンプ場とかでやってみようかな。
まずは、絵本が届いて娘がどんな反応をするのかを楽しみにしています。
***
今日も、見に来てくれてありがとうございます。
遊園地代と絵本代でオモチャ余裕で買えちゃうんだけど、ま、学びの機会ってことで。
ぜひ明日もまた、見に来てださい。
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