「仕事って、何すること?」娘に一本取られた話。
娘が、唐突に言いった。
「仕事、休んだらええやん」
***
現在春休み中の娘は、家でゲームをしたり工作をしたりして過ごしている。
その間も、ぼくは仕事が休みなわけではなく。度々娘の「お腹すいた」「暇」「一緒に遊ぼうよ」を華麗にかわしながら仕事をしている。
それでも、さすがに退屈が募った娘はついに。
「そんなに仕事ばっかりしてないで、仕事休めばええやん!」
と言い出したのだ。
「仕事をしないと、お金がなくなっちゃうんだよ」
なんて言うこともできるし、それはまぁ間違ってはいないのだけど。
お金のため(だけ)に働いている、というのとも少し違うなと思った。
だから、もう少し丁寧に娘に説明をすることにした。
「仕事をするってのはさ、誰かに必要とされてるってことなんだよ」
「どういうこと?」
「色んな人が、パパに『これを教えて』とか『あれやってほしい』とか『助けてほしい』とかって言ってくれてるんだよ。そういう人たちの困ったことが少しでもよくなるように、パパは仕事をしているんだよ」
「あー、それじゃしょうがないな」
妙に物分りのいい娘は、わりとその一言で納得をしてくれた。
本当にわかったんかいな? とその場は半信半疑だったのだけど。
「お腹が痛くなったのを、直してくれるのがお医者さんの仕事やろ?」
「そうだね」
「お腹が空いたのをご飯作ってくれるのが、お店の人(レストラン)の仕事やろ?」
「そうだね」
「わたしと遊ぶのはパパの仕事ちゃうん?」
「・・・」
娘は、ちゃんと仕事のことを理解していたようだった。
仕方がない。
そうまで言われちゃったら、目の前の顧客のニーズに応えるのが仕事人ってもんだ。
ぼくは、一度仕事を中断して、娘と一緒に公園に行くことにした。
では、また明日。
ーー✂ーー
👉 記事を書いてる三木智有ってどんな人?
👉 子育て家庭のためのお部屋のコーディネートに興味ある人はコチラ
👉 お部屋づくりのコツが知りたい方はこちらのマガジンをどうぞ
👉 人気の記事だけ読みたい、という方はこちら