マガジンのカバー画像

私的、よく読まれた記事

33
はじめましての方へ。おすすめ入りした記事など、わりと読んでもらえているなという記事をまとめました。もしよろしければ、自己紹介の代わりとして。
運営しているクリエイター

#料理

「ご飯できたよ」と呼ばれてもすぐに食卓へ向かわないのは礼儀の問題なのだ。

母に「ご飯できたよ」と呼ばれても、返事をしなかったり、やっていることがひと段落するまで行かなかったりしていた。 すると、母の機嫌は途端に悪くなった。 できたと言っているのになぜ来ないのか、と。 ぼくにはぼくの言い分もあった。 食べたくなったら行く、いまはやっていることがあるのだ、と。 当時は母の気持ちがよくわからなかった。 なにをそんなにわずか数分のことでイライラするのか。べつに30分食べに来ないわけではないのに。 だけどいま。毎日の食事をつくるようになって、ぼくは母

娘の弁当を作った250日の振り返り。

「これからは、幼稚園で毎日お弁当がいるんだ」 東京から京都へ移住した1年半前、自分がはたして毎日お弁当を作ることができるのかなと不安になっていた。 娘はひとりでスプーンや箸を使ってごはんが食べられるのだろうか。 お弁当の蓋をちゃんと開け閉めできるだろうか。 いまとなっては、なにをそんなに心配してんだか、と苦笑いしてしまいそうになるけれど、その頃はそんなことでさえも心配だった。 幼稚園の入園まで約1ヶ月。 ぼくは自分が朝起きてお弁当づくりなんてできるのかを試すのと、娘がちゃ

めちゃくちゃ旨くて、硬くてゴムみたいな肉を食べたことありますか?ぼくは昨日食べました。

あなたは、めちゃくちゃ旨くて、硬くてゴムみたいな肉を食べたことがありますか? ぼくは昨日食べました。 噛むほどに旨味がじゅわっと溢れてくるのだけど、顎と首筋がつりそうになるくらいに硬い。口に入れたが最後、目を閉じて全身全霊をかけて噛まないと食べられない。噛んでも噛んでもゴムのような弾力で歯を弾き返してくる肉。食べるほどに体力を消耗させる肉。 その肉との出会いはスーパーでした。 ぼくはスーパーめぐりが趣味で、色々とまわります。その日もたまにしかいかないけど、種類も豊富で値段