シェア
ぼくは小学校時代、6年間イジメを受け続けていた。 自分がイジメを受けている、なんてことは恥ずかしくて親にも言えなかった。 ただ、なんどか「引っ越したい」と訴えたことはあった。もちろん、子どものそんな言葉のたびに引っ越しをするわけになんかいかないから、なんだかんだとなだめすかされたんだったと思う。 学校に通うのが嫌すぎて、夏休み、帰省先の田舎から東京へ戻る新幹線のなかでずっと泣きつづけたこともあった。 *** 毎日、センセーショナルに殴られたりするわけではない。 辛いのは
きっかけは、娘と見ていたアニメのセリフだった。 「人生はあっという間」というようなセリフ。 「”じんせい”ってなに?」と娘がぼくに聞いてきた。 「人が産まれてから、死ぬまでのことだよ」 「みんな死ぬの?」 「そうだね、みんな死ぬね」 「死ぬってなに?」 死ぬってなに? そう聞かれて少し答えにつまった。4歳児にもわかるように答えるにはなんと言えばいいのだろうか。 もう二度と動かなくなること? 心臓がとまること? 細胞が活動を停止すること? もっとライトな表現もあるだろ