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【読書録】オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと(近藤弥生子・著)

なぜ、読んだ本を公開するのか

毎週日曜日7時~『ビジョナリー読書クラブ』というオンライン読書会に参加しています。そこでは、読んだ本の一部を引用し、自分の気付きを伝え、最後に何をするのかを宣言します。

いつも発表するときに、引用箇所を入力したり、Kindleでコピペしたりするのですが、それを消すのってもったいない。

あ!noteに残しておけば一石二鳥。
ということで、発表内容をまとめた記事を書き続けています。

お試し参加もできるので、興味のある方はぜひ!
読書が苦手な方も、きっと好きになりますよ。

ビジョナリー読書クラブのお試し参加の詳細はこちら。


今回読んだ本はこちら。

ずっと気になっていた、オードリー・タンさんの書籍。まとめて2冊購入。両方とも本当に良かった……。これは必読。


【引用その1】父の教え

「父は、私にある『姿勢』を教えてくれました。それは、相手がどのような権威であっても、額面通りに受け取らず、まずなぜそのような権威があるのかを相手自身に訊くのだということです。どのような権威も疑っていいのだと。そして相手が一見、筋の通ったことを言っているように見えたとしても、攻撃するのではなく『その前提は何なのか?』という問いを投げかけることで、相手に気付きを与えて、助けることもできるということです。

人はどうしても権威に弱い。でも、何も知らない子供達は、権威がわからないから普通に話しかけるかもしれません。いつから権威に弱くなってしまったのでしょう。そして、その権威は本物なのでしょうか。

相手の権威がなぜ生まれたのか。それに値する人物なのか。そのような前提を確認すべきでしょう。人としては、もちろん大切に扱いますが、その権威は疑っても良いと考えます。

私もメールの本をたくさん書いて、ある意味権威漬けができているかもしれません。それでも、「平野さんのメールは、なぜ~~なのですか?」と素朴な疑問を投げてくれる友人がいるので助かっています。自分が100%の存在でないというのは、自分自身よく分かっています。


【引用その2】早い決断

「自分が問題のある教育システムの中で辛い思いをしたから、台湾の教育を変えたい」
オードリー、そして彼女の両親の中には、いつもその信念がある。オードリーは、小学2年生の頃から台湾の伝統的な教育には構造的な問題があると考えていた。そして、12歳の時には母親に僕は「台湾の教育を改革する」と伝えている。

システムがおかしいと思ったことは、人生で何度もあります。その都度「このルールの中でどうやって生きていこう」と考えていました。でもそれじゃあ駄目なんですよね……。ルールがおかしいと思うなら、自分以外の人のために変える勇気が必要。

それにしても、こんなに若くから疑問を見つけ、改善できると考えていたのがすごい。


【引用その3】台湾のAI事情

「十年以上前の台湾では、『学校では社会に適した子どもを育成すべきだ』といった考えが主流でした。これは日本も同じですよね。しかし、現代社会の変化はとても速く、十数年後の社会が誰にも予測できない『シンギュラリティ(技術的特異点。AIなどの技術が、人類を上回る知能を生み出すことが可能となる時期)』を迎えようとしているのです。

サラリーマンになりやすい人を育てているような教育だなぁ~。昔、そんなことを考えることがありました。ルールを守る、上の人には逆らわない、みんな平等、出る杭は打たれる……。それだと人材は育ちませんよね。

この本を読んで、台湾の教育の先進性に驚きました。いいところはもっと見習って取り入れていくべき。変革が大事。


【引用その4】もっと広い世界を見る

しばらく経営を続けていると、より多くの人に加わってもらうことで自分たちがもっと良い仕事ができるということ、いわゆる<変化の理論>をはっきり話せるようになる必要が出てきます。初めは数人で行っていたことを、次のレベルではより世界を良くするために、もっと多くのパワーを投入します。また次のレベルでは、プロジェクトをより長く継続させるために影響力の評価をします。すると、50倍や100倍の人数が加わった場合には、効果も同じように50倍や100倍と増加することがわかるでしょう。

今、一般社団法人PAGの代表理事を務めています。これは、私の会社ではなく、みんなの器です。その運営を任せてもらっているイメージです。ココには、100名を超える会員さんが在籍しています。みんなバックボーンが違います。

「なぜこれが伝わらないんだ」
「なぜこんな非合理的な進め方をするんだ」

そう思うこともありますが、そこにもやっぱり理由があります。大人数を動かすなら、違うアプローチが必要だなぁと思っています。まさにこのフレーズが響きました。


【引用その5】叱る意味

叱るという行為は、その人の態度についてではなく、ある物事に対して行われるべきです。人に対する批評と、間違った行為を正すことは異なる行為だからです。

日本人は、なんとなく「人格攻撃」をしてしまうような気がします。ネットのニュースやマスコミを見ても、行為ではないところを批判しているように映ります。それだと一度ミスをした人は復活できなくなりますよね。

アメリカなんかも、ビジネスでうまくいっている人の中には、自己破産した人も多いと聞きます。

しかるべきは、その行為であり、人格ではない。これは肝に銘じます。


まとめ&宣言

それにしても……この人は凄い!

今までの経験もすごいけど、今の思考もすごい。本当にオープンで、自然体。日本の政治家と比べてはいけないけど、そういう評価が多いのも納得。自分自身の考え方や、なすべきことを考え直すすごくいいきっかけになりました。

世の中をより良くするために自分なら何ができるか。
みんながこの本を読んだら、そういう思考に変わると思います。



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