不法労働なんて別世界の話だと思っていた
最近、東南アジアでは、不法労働入国・人身売買が報道されている。ラオスも例外では無い。
この記事は数千人ものラオス人がマレーシアに行って不法労働させられている、という報道だ。主な目的は売春としての労働である。
こういった報道を見ると、途上国だなぁと感じる方々も多いかもしれないが、現地に住んでいても、正直あまり聞かない話だった。あまり住む世界には居なかった。
だけど、この報道で取り上げられている状況が今まさに身近な人の身におきているのかもしれない。
ラオスのある手工芸品の生産者さん。
コロナ禍になり、明らかに流通量を減らし、かなり生活に困窮している状態になっていた。
取引をしたいが、自分たちの事業も始めたばかりで軌道に乗っておらず、どうしても定期的な取引ができない、もどかしさ。
そんな中でも少しずつでも、と思い注文していたが、なかなか続かない。
そんな状況の中、突然、今年の8月から彼女がマレーシアにいることを知った。
具体的に何をしているかもわからないが、マレーシアで働いているらしい。今まで基本的には織物で生計を立て、国外も隣国のタイしか行ったことない彼女が、マレーシアの飲食店で働いていると言う。そして、マレーシアなのに、なぜかタイバーツの給与で日本円で約8万円/月くらいのラオスで言うと高給である。
そんな中、この記事を見つけ、リンクしてしまった。
ビザは?住居は?言語は?と色々な疑問が湧くが、実態はよくわからない。具体的な状況はわからないが、たまに不満をFacebookに投稿している。期間も来年の4月までと言っているが、事実はわからない。一生帰ってこれないんじゃないかという不安もよぎる。
とはいえ、実際はこの記事とは関係なく、なんの問題もないかもしれない。
けれど、本当はラオスで織物をしながら暮らしたいのにも関わらず、マレーシアという環境も言葉も異なる場所で生活し、働かなければいけない状況には変わりない。
もし、自分たちの事業でしっかりと定期的にラオスに仕事を作ることができれば、マレーシアで働かなくても良い状況を作れる。
これが、自分たちの使命のひとつでもある。
色々な苦難はあるけれども、なんとかひとつひとつ積み上げていく。そして、ラオスの方々の幸せな生活のお手伝いをしたい。
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