オフサイトで相互理解を目的にitoというボードゲームをしてみた
こんにちは、全ての経済活動をデジタル化したいTomoakiです。
機械学習チームでは今年の4月から新しいメンバーを2人迎え入れ、チームビルディングとOKRの策定を目的としてオフサイトを開催しました。このチームビルディングパートでは、深〜い自己紹介やボードゲームを通じて、新たなチームメンバーとの相互理解を深める活動を行いました。
今回は、itoというボードゲームでLayerXのカルチャーをお題にすることで、相互の価値観の違いを知り、相互理解を深められないだろうか?と思い実際に試してみたのでその内容と感想を紹介したと思います。
ちなみにオフサイトの時間割はこんな感じでした。
itoとは
itoはアークライツゲーム社が開発したボードゲームで、価値観のズレを楽しむパーティーゲームです。
遊び方
一人一枚数字が書かれたカードを渡され、そのカードの数字を直接言わずに、提示されたお題に沿って「たとえる」パーティーゲームです。
たとえた人は数字カードを伏せていき、全員の数字カードを「小さいと思う順」に一列に並べたら、完成を宣言します。
最後に並べたカードを裏返し行き、数字が小さい順に並んでいたら成功です。
例)大きい動物
配られたカード:5, 21, 35, 52, 68, 98
アリ(5) → うさぎ(21) → ゴールデンレトリバー(35) → ライオン(52) → ゾウ(68) → クジラ(98)
なぜito
私たち機械学習チームのおよそ半数が今年新たに入社したメンバーで、まだまだお互いの価値観のズレや、共通認識が取れてないことも多いはずです。
「ito」はお題に対する認識の違いを認識し、相互の価値観の違いを理解することを目的としたゲームです。
他社さんでも、相互理解のコンテンツとして利用されていて結構面白そうだなと思いました。
特に、ゲームの中で事前に用意されているお題ではなく、会社に沿ったオリジナルなお題にトライすると、会社に根差したお題の相互理解が深まるので、相互理解コンテンツとしてはかなり筋が良さそうと思い試してみることしました。
やってみた
最初にウォーミングアップで、itoで用意された「白米に合いそうなもの」というお題に取り組んだ後、LayerXに根差したお題に取り組んでみました。
ちなみに、答え合わせでは、小さい値と予想されたカードから順にめくっていきました。また、答え合わせの途中でまだ、答え合わせをしていないカードは並べ替えOKというルールで取り組んでみました。
ゲームとしては、数字の順に並べることがゴールですが、オフサイトとしてはとにかく議論して共通理解を深めることがゴールのですので、ここにも時間を惜しみません。
お題: 「LayerXのエンジニアとして必要な能力・素質」
全員採用を掲げるLayerXでは、エンジニアも採用活動に積極的に携わっています。しかし、どのようなエンジニアがLayerXでは活躍しやすいかというのは、実際に働いてみないとなかなか分かりづらかったりするので、このようなお題にしてみました。
また、低い数字をネガティブな要素にしてしまうと、LayerXのエンジニア以前に人としてネガティブな要素など、いくらでも言いようがありそうなので、0=「最低限必要」、100=「あると神」と定義することにしました。
以下、発表者の「たとえ」を紹介します。
1人目:「技術だけでなく、プロダクトのドメインの理解もできている人」
2人目:「発明的な開発をし、さらにそれを組織全体に布教までできる人」
3人目:「hello worldが書ける人」
4人目:「簿記の資格を持っている・取得する人」
5人目:「技術で組織をリードし、さらに業界全体にも貢献する人」
6人目:「機能をオーナーシップ持って開発できる」
7人目:「ドキュメントをちゃんと残せる人」
議論の末、以下ような並びになりました。
それでは、答え合わせをしていきます!
惜しくも、「簿記取得」「ブロダクトのドメイン理解」が2点差、「業界全体にも貢献」と「発明して布教」が1点差で逆転していましたましたが、なかなかいい結果ではないでしょうか!
その他取り組んだお題
「Be Animalなエピソード」
LayerXの行動指針の一つにBe Animalというものがあります。
行動指針というのは、新しくジョインした人からするとその意味を咀嚼するのに時間がかかるものだと思います。
itoというゲームでは1~100の数字のグラデーションで、どれくらい行動指針を体現しているかをディスカッションできるので、行動指針への共通理解を深めることができるのではないかと思いこのお題を選んでみました。
また、「LayerXのエンジニアとして必要な能力・素質」というお題と同様、低い数字をネガティブな意味にするのではなく、0=「少し発揮できている」100=「スーパー発揮している」と定義しました。
振り返り
よかったこと
コンテキストの深掘りが相互理解を深める
Be Animalなエピソードでは、その人にとってそのエピソードがなぜBeAnimalなのかを深ぼることでその人の人間性を垣間見ることができて面白かったです。
たとえば、カジュアル面談を実施するというイベントはLayerXでは日常的に行われていますが、今までカジュアル面談や採用活動に関わってこなかったメンバーからすれば大きな挑戦です。ただ、エピソードを紹介するのではなく、周りがそのコンテキストを深ぼることで相互理解がより進みます。
進行的にはややゆっくりになりますが、必ず1エピソードに対して2~3個質問すると相互理解としては良いと思います。
難しかったこと・次回改善したいこと
お題の設定はかなり吟味すべし
行動指針に沿ったアクションを比較するのは面白かったが、共通認識のない過去の体験が出てくると比較が難しかったです。
全員の共通の認識がある「たとえ」が出るようなお題にすることが重要だなと感じました。
数字はなるべくばらつくように
低い数字がたくさん出てしまうとゲームとしては面白いが、オフサイトとしてはネガティブな「たとえ」ばかりになるので、ある程度ばらつきがあった方が相互理解コンテンツとしては質がよくなるかなと思います。
おわりに
LayerXで圧倒的に使いやすいプロダクトで、ユーザーの皆様にワクワクするような体験を届けるべく日々開発をしています!
少しでも興味を持たれた方はぜひカジュアル面談しましょう!