デイサービスにおける「個人情報利用の同意書」の内容を確認
今回は、"個人情報利用の同意書"についてです。
では早速いきましょう。
同意書にはサービス利用に関することだけ
介護事業者は個人情報保護法上、個人情報をサービス提供で使用するという趣旨の説明を行い、ご利用者やご家族からの同意を得ています。
同意書には、下記のような内容が書かれている必要があります。
介護保険サービスを円滑に提供するため必要となる場合
介護サービス事業者間の連絡調整に必要となる場合
生命・身体の保護のため必要な場合
そしてそれ以外のことを記載してはいけません。
よくある間違いとして同じ同意書の中に「ホームページや事業所新聞、パンフレットでの写真の利用」等の同意項目が併記されているものがありますが、これはNGです。
これらは別途同意書を作成する必要があります。
2021年度から始まった科学的介護システム「LIFE」へのデータ提出をする際も、別途説明と同意を得るなどの手続きが必要です。
自治体によってはご利用者本人の同意だけではなく、同居家族の個人情報も共有する必要があることからご家族の代表者の同意も必要と指導される場合があります。
同意書のひな形にご利用者家族の同意欄を設けているとよりベターです。
ここで注意すべきなのは、「代理人の同意」と「家族の同意」は別物だということです。
代理人はあくまでもご利用者本人の代理です。
ご家族の同意にはなりません。
また同意書には自署捺印は必要ありません。
署名(サインのみ)か記名押印(名前印字の後ろに印鑑をおす)でOKです。
書式例
個人情報利用の同意書まとめ
個人情報利用の同意書をまとめると下記のようになります。
これらのポイントを定期的に見直しましょう。
1,個人情報利用の同意書の内容:
ご利用者から個人情報利用同意書を受領しているか
同意書の内容に、余計な項目は入っていないか
2,同意の範囲:
同意書には利用者のご家族の同意欄があるか
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回は、実地指導に備えるために、デイサービスの"個人情報利用の同意書"をご紹介しました。
介護保険の基準は「知らなかった…」では済まされません。
虚偽・偽装は指定取消しにつながリます。
これを機に、もう一度確認してみてはいかがでしょうか。