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誰が教える?

息子が誕生日だったこともあって、家族でお寿司を食べに「くら寿司」へ… 世間を賑わしている「回転寿司での迷惑動画」への対応というわけではなく、以前から導入されていた「抗菌寿司カバー」によってお寿司が守られています。 ※Web アーカイブによれば 2020年 8月から、下図のような説明が行われてるようです。

「抗菌寿司カバー」の説明

この問題について、いろいろ考えさせられる…
ネット上にアップロードされた短い動画から、撮影場所だけでなく、被写体となっている本人の個人情報(個人名はおろか住所・電話番号・勤務先・所属校など)が、短期間で特定されている。

特定班とデジタルタトゥー

これらの特定は、ネット上の有志による「特定班」と称される人たちによって行われているが、警察が捜査を行って当該動画がアップロードされたサーバーの管理者にログの提出を求めて解析したわけではなく、動画や画像に写り込んでいる情報や、当該アカウントの過去の投稿などから、集合知などによって明らかにされている。

  • この「特定班」による情報が正確ではない場合もあり、その誤った特定情報によって更なる被害が発生してしまうこともあるようです。

  • 発端となった投稿が再投稿されたり、「特定班」によって個人情報とともに拡散されることで、「デジタルタトゥー」と呼ばれるように完全な削除が難しい状態として残ってしまいます。

何が悪い?

今回の「回転寿司での迷惑動画」の当事者は、保護者とともに当該店舗に謝罪しに行ったとマスコミの取材で記事にされています。スシロー側は、謝罪に関係なく、刑事・民事の両方で厳正な対応を行っていくようです。

今回の当事者が在籍している高校にも、多数の問い合わせが行われているようですが、

個人とお店の問題ですので、学校としては、生徒かどうかについてはお答えできません。非常に騒がれて、アドバイスやお叱りをいただいており、本校の生徒たちが安心・安全に登校できるよう最大限に努力しています

スシロー迷惑動画は「岐阜県内の高校生」報道 ネット名指しの学校は「事実確認など調査している」 - ライブドアニュース

と学校側はコメントしているようです。
当事者が高校生なこともあるのかもしれませんが、小学校や中学生だったらどうなったでしょう? この辺りの対応について、Yahoo! JAPAN で見つけた ↓ のニュースで取り上げられています。

この記事では、「高校 30代 男性教諭」「中学校 60代 女性教諭」の意見が挙げられていますが、わたしが思うに、

  • デジタル技術の発達によって、被害が露呈しやすくなったり、拡大しやすくなったりしているだけで、本質的には「やってはいけないこと」をやっているのが悪いだけではないか?

    • 動画を投稿しなかったら、問題視されないわけではなく、行為そのものが悪いことなのでは?

    • SNS を禁止しても、動画が投稿されないだけで、解決にはならない。

  • 「道徳」の授業でモラル的な教育を行っているものの、こういった問題が発生したら学校の指導不足なのか?

    • 指導不足だとしても、その行為に対する責任を学校が負わなければならないのか?

  • 「児童生徒が SNS を適切に利用できるようになること」は、誰が指導する内容なのか?

    • SNS をどのように定義するかにもよりますが、すべての教員が SNS を利用しているわけではなく、理解しているわけでもないので、指導するのは難しい。

    • 教員側が理解できていないので禁止しているとしたら、児童生徒には「誰が」「いつ」使い方を教えるのか? 

    • これまでの「情報モラル教育」から「ディジタル・シティズンシップ教育」への転換が叫ばれていますが、この内容は「誰が」「いつ」指導するのか?

という感じ。問題点が山積していることは明らかなんだけど、大きな問題過ぎて、小さな力(個人)ではなかなか対応しづらいな。😖

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