【編集後記シリーズVol.2】『ほしのおうじさま POP-UP BOOK』
編集担当者に担当作品をインタビューする『編集後記』シリーズ。
今回はあの世界的名作『ほしのおうじさま』のPOP-UP BOOK（飛び出す絵本）について編集担当のY口にインタビューしました！
質問①🎤「企画したきっかけ・経緯を教えてください」
Y口：
2021年に『ほしのおうじさま』の絵本を弊社から刊行したのですが、それがおかげさまで大変好評いただいています。短い文章と、美しい絵で、ほしのおうじさまの世界を味わえる内容になっています。
子どもが初めて出会う『ほしのおうじさま』というコンセプトで、発売したのですが、発売後、大人の方からの反響も大きくて。
この絵本は翻訳絵本で、イギリスの出版社から発売された英語版を日本語に翻訳して、出版したものです。
翻訳絵本は、たいていの場合はエージェントさんを経由してお話を進めるのですが、その飛び出す絵本がでるよ！ということで、情報をいただき「これは素敵♪」と当時の担当者の目がキラキラと輝いていました。
その後、私が担当編集を引き継ぐことになるのですが、原作のすばらしさをそのまま生かせるように、と思い日本語版編集を進行しました。
質問②🎤「制作エピソード（楽しかったor苦労した点）を教えてください」
既刊の絵本のデザインを担当してくださった坂川朱音さんに、今回もぜひお願いしたく連絡したところ、タイトなスケジュールだったのですがお引き受けいただき、急いで下北沢の事務所に打ち合わせに伺いました。
素敵な仕上がりになったのは、デザインのお力もとても大きかったと思います。英語だけの本っておしゃれに見えるのですが、世界観を崩さずに日本語を入れるのって、なかなか簡単ではないと思います。
色校正が出てきたときに、編集部で何人かの人に「素敵ですね」と声かけていただき、「でしょ～♪」と思いました。
翻訳に関しては、もとの絵本をそのまま生かしているのですが、どうしても絵柄の都合で文字数が厳しいところについては、翻訳者の福本友美子先生がていねいに調整してくださいました。
これまたスケジュールタイトだった上に、私が大急ぎで入力した日本語に誤字脱字があったにもかかわらず、穏やかにご指摘くださり、お恥ずかしい限りでしたが、感謝しきりでした。
お電話で何度か文章読み上げながらの打ち合わせをさせていただいたのですが、ご判断に迷いがなく、「これはそのまま」「ここはこう」という感じで、ブレのないことに感銘を受けました。
私もこんな仕事ぶりの大人になりたいと思った次第です。（もうだいぶ大人ですが…）
質問③🎤「どんな方に読んでほしいですか？」
赤ちゃんは、あっという間にビリビリと破いてしまうと思うので、小さなお子さんには、おひざの上で大人が「ビリビリガード」しながら読み聞かせてあげていただきたいです。
破かない年齢の子どもは、ぜひ自分で「わぁ～」と言いながら開いてほしいですね。
また飾っておくと部屋のおしゃれ度がアップするので、大人へのプレゼント、自分へのプレゼントにもおすすめです。
そして世の中には「とびだす絵本ファン」という方々がいらっしゃるということに、この本の編集を担当して知りました。
飛び出す絵本ファンのみなさま！新刊です。ぜひ、お手に取ってくださいませ。
質問④🎤「予定されている宣伝やプロモーションなどあれば教えてください」
すでに発売しているのですが、主婦の友社のECサイトでギフトラッピング＋箔押しの素敵な絵ハガキが付いたセットを、なんと価格そのままで販売しております。
かなりお得すぎて、おすすめです。数量限定なので早い者勝ちです！
ちなみに購入は主婦の友社オフィシャルECショップ『トモノテ』まで。
質問⑤🎤「編集担当いちおしの見どころ・注目ポイントを教えてください」
本誌もすごいんですが、箱が立派でなかなかの仕上がりです。
UV加工を施したリッチな仕上がりで、箱を捨てるのがもったいないと思っていただけると思います。ぜひ、箱ごと保管くださいませ。
ほしのおうじさま POP-UP BOOK』
著者： アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリ（原作）
ルイーズ・グレッグ（文）
サラ・マッシーニ（絵）
カテゴリ：絵本
発売日：2024/11/04
ISBN：9784074601967
判型・ページ数：その他・規格外 ・ 24ページ
定価：5,390円（税込）