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尻尾の短いうちのネコが教えてくれたこと
先日行った太田記念美術館で帰りがけに「葛飾応為鑑賞ガイドブック」を買おうとしたら、可愛らしい浮世絵のネコのシールを見つけました。
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浮世絵師歌川広重が書いたネコを集めたシールです。
ネコちゃんたちはみんな尻尾が短くて、後ろ姿はうちのミンちゃんによく似ていて。
ネコグッズを見つけたら、さらに自分の家のネコに似ていたら買わずにはいられない。
ネコ好きあるあるですよね笑
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今では尻尾の長いネコが主流ですが調べてみたら江戸時代は尻尾の短いネコが主流だったようです。
江戸時代といえば1603年から1868年までで、このネコたちを書いた歌川広重が生きていたのは1797年から1858年です。
ほんの200年程の間に尻尾の長いネコたちがこんなにも増えたことが驚きで、ネコ界でなにがあったのか気になるところです。
私が今まで飼ってきたネコちゃんたちもみんな尻尾が長くて尻尾の短い子はミンちゃんが初めてでした。
保護ネコのお世話をされている方から引き取りミンちゃんと初めて会った時「尻尾!!」とその短さに驚き、大きな声をあげてしまったことを思い出します。
短い尻尾がお尻にポンッとついているだけで尻尾としての役割はあるのかしら?と思いましたが、よく見ているとちゃんとヒョコヒョコと細かく上下左右に動かすことができています。
短いなりに充分役割を果たしているんだなぁと感心します。
最初はミンちゃんの短い尻尾を見るたびに珍しくて面白いと思っていたのですが、段々と見慣れてくるとこれが普通になって、外や実家で長い尻尾のネコを見ると「わぁ尻尾が長い!」と驚くようになってしまいました。
人の価値観ってこんなにも簡単に変わってしまうものなんだ、とそこにも驚きます。
自分がいま「普通」だと思っていることや価値観って、ちょっとした出来事や経験でガラリと変わってしまうことがあるんですね。
そこに気付いてから「普通」って何だろう?と考えるようになりました。
いま感じているのは、自分のなかの「普通」は普遍的なものではなく環境や出来事や経験で変わっていく移ろいやすいものであるということ。
今の私にとっての「普通」が明日の私には「普通」ではなくなっているかもしれない。
だから今の自分の「普通」に当てはめて他の人や出来事をジャッジしたり、批判したりするのはやめようと思いました。
そして自分の「普通」にも他の人の「普通」にも、そこにはきっとその人が生きてきた道のりで大切にしてきたもの、いま大切にしているものがギュッと詰まっていて、その人らしい光を放っているように感じるのです。
だからこそ、自分の「普通」も他の人の「普通」も同じように認め合い、育みあい、大切にしていきたいなぁと思うのでした。
ミンちゃんが我が家にきてくれて、毎日が愛と笑いと癒しに包まれていることに、心から感謝です。