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cactuses_manga
夫が愛車、家族の本音
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夫にとっては
財産であり、ステータスであり、
自慢のタネでもあった車。
マニュアル車だし、大事にし過ぎていて
万が一乗って傷などつけようものなら
死ぬまでああだこうだ言われそうだから
運転できない(したくない)車。
夫曰く、
あのエンジン音がたまらなくいいらしい。
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娘が1歳の頃にやってきたピカピカの車。
その娘も社会人。
長い間、家族を(いや、主に夫を)乗せて
走った車だった。
高校生の頃、この車で送ってもらうのは
恥ずかしいからやめてほしいと娘が思って
いたことは夫には内緒。
調子に乗ってふかすし、他の車を運転する
時よりも性格までオラオラになって荒く
なっていたことに本人は気付いていなかった
のかもしれない。
運転手以外、乗り心地のよい車ではなく、
実は家族には不評だった。
でも夫にとっては『愛車』だから、だれも
面と向かって貶したりはしなかった。
忖度です(笑)
「25年乗ったら買取価格がぐっと上がる」
と言われていたみたいだけれど、最近は
不調な部分を直してすぐまた他の不具合が
出てきて、さすがにもうお手上げだった。
そしてついに手放す決心を‼︎
さようなら、エボ。
ありがとう、エボ。
次は優しい音の車がいいな。
(家族の本音)
ごめんね、エボ。