豆を撒いた後に登場する恐怖の豆茶
今日は立春。
昨日は新聞折込広告もSNS上も、美味しそうな
恵方巻きがあふれていましたね。
七福神にちなんで7つの具材を巻き込んで作られていた
恵方巻きも、いつの間にか豪華な海鮮巻きだったり、
味付け肉が巻かれてたりして、どんどん1本の価格が
上がっていき、もはや七福神どこに行った?という感じがしませんか?
以前は付き合いで購入していた(姑が)恵方巻きも、
最近はちゃんと七福神全員のことを思い浮かべながら、
家族の好みも考慮して、7種の具材を選んで作ります。
今年は、大葉・サーモン・すき身・きゅうり・たくあん・カニカマ・卵焼きの7種。
節分と言えば、恵方巻きより豆まきです。
子どもたちも大きくなったので、お面をかぶった鬼役もいなければ、豪快に豆を撒くこともなく、散らからないように食べ物を無駄にしないように20粒程が入った袋の豆を撒きます。
小さめな声で、福は〜内・福は〜内・鬼は〜外。
昔はね...で始まるなんども聞かされる婚家の昔話。
近所の神社の境内にも豆を撒きに行った...とか。
今は亡きおばあちゃんが大きな声で撒いて恥ずかしかった...とか。
家の中に撒いた豆は拾って食べた...とか。
(このご時世、拾って食べたりしないかな?)
うっかり拾い忘れた豆を踏んで散らかってしまった...とか。
私の実家の節分と言えば、大嫌いだった『豆茶』のことを思い出します。
豆を撒いた後に登場するのが恐怖の豆茶。
私にとっては豆茶こそ鬼。
いや、豆茶を強要する祖母が鬼(普段は優しいです)。
炒ってちょっと焦げた香ばしい大豆に水を入れて煮出した豆のお茶は、子どもには辛い、鼻から抜けていく微妙な匂いのもので、お湯なのに飲み込むのが大変なものでした。
その上、お湯でふやけて柔かくなった豆茶の豆を年の数だけ食べなければなりません。
あの微妙な匂いと同じ味の豆を年を重ねるごとに増えていく豆を食べるのは苦痛以外の何物でもありません。
とても辛い行事だったけれど、祖母の願掛けが聞いていたのか、大きな病気も怪我もすることなく過ごせていたので、昔からの行事は続ける価値はあるのかもしれません。
所変わればなので、婚家で豆茶はやりませんが...。
さて、今日は立春。
節分にやることを読んだのが節分も終わりかけの時間だったので、立春にやることを実践しようと思います。