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着物の中に和歌が隠れてる⁉︎

久々にzoom講座に参加しました。

テーマは
「衣装の意匠〜文学を中心に〜」
講師は、愛知文教大学准教授・畠山大二郎先生

意匠とは

 絵画・詩文や催し物などで、工夫をめぐらすこと。
 趣向。
 美術・工芸・工業製品などで、その形・色・模様
 ・配置などについて加える装飾上の工夫。
 デザイン。

goo国語辞書

江戸時代の着物などの展示品を見ても
意匠などについて詳細に見たことはあまり
なかった(もっと興味を持てって話!?)けれど、
今回の解説を聞いて俄然興味津々です。

有料講座(会員は無料)なので、講座で聞いた中の
一つだけをこのnoteに書き留めておきます。

例えば、こちらの小袖。

萌黄地宇治橋桜紋御所小袖

解説がなかったら、
『桜と橋と舟の柄の着物』
という認識で終わってしまうところでした。

この「萌黄地宇治橋桜紋御所小袖」は
新古今和歌集169番 寂蓮法師の
暮れてゆく春の港は知らねども
 霞に落つる宇治の柴舟』

が描かれているものです。

そういう和歌が隠されていたと知ると
この小袖に対する感動がフツフツと
湧いてきます。
なんてオシャレな小袖でしょう。

(ただの橋)
じゃなくて、ちょっと出っ張りがある、
この特徴的な橋を見て「宇治橋」って
気づく人は素晴らしいですね。

(舟になんか草みたいなのが乗ってる)
じゃなくて、柴刈りした柴を運んでいる舟
だなんて想像もできませんでした。

ましてやあの橋の出っ張り部分は
昔、橋姫を祀っていただなんて…。

和歌が隠れているというのも感動的だけれど、
その背景にある情報量がすごくて驚きました。
ほぉ〜。ヘェ〜。の連発です。
面白い話がたくさん聞けた講座で、1日
経っても興奮覚めやらぬ感じがします。

講座は、年4回開催されている
きものカラーコーディネーター協会(KACCA)
の着こなし研究会の講座です。
会員だけではなく、一般の方も参加できる講座
なので、興味がある方はぜひ『KICCA』を
検索してみてください。
次回講座は10月29日(土)の予定だそうです。

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