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物語の輪郭をつくる-ブランディングのたね

「おみせづくり」の相談をいただくと、まずはじめに「ブランドコンセプト」の共有をしたい。

つくりたい「おみせ」のことを「ブランド」として確立するには、
店主の想いを他の人も伝え易くなる一言。が欲しい。

キャッチコピーという表現をされることもあるかもしれないけれど、
もう少し「物語の輪郭をつくる」一言でありたい。

そのお店や店主のことを知らない人にでもわかる、そのお店のビジョンや大切にしていること、目指したい方向性がくっきりとする。

そう、「物語の輪郭」になる。

「ブランド」というと高級な商品を販売するハイブランドを最初にイメージするかもしれない・けれど、扱う商品の価格帯に限らず、「おみせ」を存続するには何かしらの工夫がいる。
どの切り札でいくかはそのお店によるのでピンキリだけど、存続している「おみせ」にはそのお店のブランド(もともと自分の家の飼う牛を見分けるためにつけた焼印)が選び取られて商売になり、また「おみせ」を維持するモトとなる。

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永く続く企業や団体にはやっぱり続いてきているわけがある。
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私が体験した例を挙げると、ある老舗百貨店で自分の靴を修理にお願いして、暫くそのままにしてた。(確か年単位で・・すみません。)取りに行ったタイミングは、靴売り場の階も場所も変更になってたのに、預けた靴がものの数分で出てきた時は、その百貨店のサービスの凄さを体感した。

ただ偶然居合わせて対応してくれた売り場の販売員さんが、
「またこのお店を使いたい。」と思わせてくれる。
百貨店ならここが自分にとって一番のお気に入りのお店です。

ちなみにここの百貨店は
いつも、人から。 」
というメッセージを掲げてます。

気に入るまでのハードルは高めですけど、
惚れたらとことん信じるタイプなので・・
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なんでもない日常のやりとりであるのだけど、その繰り返しで「おみせ」は成り立つ。そこでもう一度、「ブランドコンセプト」の話に戻る。

店主の想いを言いあらわす一言。
全身全霊で向かい合い、「おみせづくり」をする店主は、その想いを簡単に言えるし、言葉を言い換えても伝えることができる。

でも、店主の想いや言葉を他人が表現しようとすると、途端にハードルがぐんとあがる。

まだそのお店のことを知らない方へもし届けたいものがあるのであれば、「おみせづくり」の最初に「物語の輪郭をつくる」「ブランドコンセプト」をつくることをオススメしています。

私も「おみせづくり」の相談をいただく度に、
「ブランドコンセプト」を店主と一緒に考えたり悩んだり繰り返します。

「物語の輪郭」が見えた瞬間、
もうこの「おみせづくり」は成功したな。と確信を持ちます。

「想像(イメージ)できないものはマネージできない。」
大学の恩師からゼミ生たちに繰り返されてきたメッセージです。

想いを届けるメッセージの一言、
あなたの物語にもつくってみてはいかがでしょう。
物語の続きのページがつながっていきます。

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※「いつも、人から。」
創業1831年の高島屋グループ経営理念https://www.takashimaya.co.jp/base/corp/csr/esg_report/pdf/00_intro.pdf

ここの子会社に10年ほど勤めて独立しました。
独立して8年経った今もお仕事をいただいていて、本当にありがたいです。
これもまた人の縁で繋がってます。






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