見出し画像

『鴨乃橋ロンの禁断推理』2nd Season最終話まで視聴。

 だい.ぶ前に視聴したけど、感想を書けていなかったので。
 ネタバレあるから、以降は要注意。
 ご自分の判断で回避等を推奨。

 孤立したホテル・レストランの設定が、アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』に似てるな~と思いながら。あの名作はたくさん踏襲されてるけど。
 私の未公開作品にも憶えがある。

 心に疚しいとこのない人間は余り招待されない、というセオリー。
 今回の主目的はちょいズレてたから、ロン・トトのコンビも参加。

 推理ドラマ、推理ドラマで、どうしても働いてしまうメタ的思考。

「この役者さんが只の目撃者では出演しないだろう」
「この声優さんが脇役で出るかなー?」

 邪道だろうが、どうしてもそんな事も考える。
 で、それは置くとして。

「この人は集まったグループ内でも、理知的でフラットな言動をする。人間が出来てるほうに見える」

 だからこそ、裏がありそうと思ったりした。
 そういう人間を〝演じる〟事に長けた人かなーとか。
 
 弁護士バッヂに刻印されている天秤は、偏りと私心無き公平を旨とする職業の証。

 そういう物を強調されたら妙に感じる。
 その手のミスリードはよくある。推理物、考察系作品には特に。

 M家の皆さんは変装が上手だから、長男がその場にいる可能性も考えた。
 しかし、長男くんの犯行にしては荒っぽい。粗野と感じる。彼はこうした「蛮行」めいた犯行は好むまい。

 自分の手を汚す手間を厭うタイプ。素肌は常に白い手袋で覆い隠したい。

 優雅な大豪邸で白いタキシードに身を包み、悠然と構えるような人が、自ら日本くんだりまでしてそのような真似をしそうにはない。

 消去法として、他のM家の一員かなと。
 あの中の二人の内、どちらかまでは絞れなかった。
 声優さんに関するメタ思考がなければ・・・。

 最終回に相応しく、とても面白い回で、それまでよりも格段に濃厚な内容。

 凄く豪華な声優陣✨

 途中から「・・・『呪術廻戦』を観ているようだ」とも感じたが。

 豪華声優さんが揃うと起こり得る現象……。


 そして、ロンくんの苦悩と葛藤。
 自らに対する疑惑。溺れる者。
 海底にまでは沈まんでしょ、と考えていた。
 藁よりもはるかに頼もしいトトくんがいるからだ。

 ああいう子が、実は最も怖かったりする。
 天才が台頭するには、傍に控える良識人が不可欠と私は考える。
 シャーロックホームズのワトソンくん然り。

 だが、ロンくんの精神世界、赤ちゃんの柔肌のような箇所に狙いを絞るあたり、M家と言うより実にS家だと思った。

 苛めるのが大好き。
 とてもサディスト的思考をする人だなあ~って。

 M家長男くんの演説は見物だった。
 シェイクスピアのお芝居みたい。
 台詞にも洗練されたヴィラン味を感じる。

 〝特に興味はないけれど、たまには窓を開けて風を感じたくなったりする〟

 そんな詩人めいた言い回しを使うあたり、最たる強敵キャラの印象付けが巧み。

 難しい相手だね、ロンくん。
 そう視聴者に思わせる。

 しかし、前髪の下に隠れた双眸に鋭い叡智の煌めきが蘇る。

 おめでとう。
 自己確立を成し遂げた人間は強い。

 てな感じで次のシーズンも楽しみにしてまっす(*'▽')🎶


この裏側に何があるのか、引っ繰り返してみないと判らない。


この表側はどんなデザインなのか、引っ繰り返してみないと判らない。

 多方向から物事を見て考える事は大切。
 但し全方向から光りを照射すると、逆に見えにくくなる。一筋縄で行かない世界。

 そこが醍醐味。




 



いいなと思ったら応援しよう!