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子供としますか?「お金の話」

皆さんは、「お金」について、子供と話しますか?

昭和育ちの私は、小さい頃から「お金の話をするなんて、はしたない」という常識で育てられてきました。でも、8歳になる娘はお金の話が大好き。そして、我が家ではお金について話題にするのは「まったく問題なし」。私が小さかった頃とずいぶん違います。

これは、アメリカの文化なのか、はたまた、世代の違いなのか。

最近の私は、子供が小さい時からお金の話をしておくことって悪くないな、いや、むしろ必要なこと、という考えに変わっています。どうしてこんな風に変わったのだろう?というのを振り返ってみました。

あなたのおうちでは、お金についてざっくばらんにお話しますか?


タンザニアで子供が目にした格差

8歳になる娘のお金への興味は、最近まで住んでいたタンザニアでの生活も影響していそうです。

タンザニア在住時に娘が通っていたインターナショナルスクールに通うタンザニア人の子供たちは、裕福な家庭ばかり。コーヒー農園を経営している家庭、大企業の社長、大手不動産会社の経営者など。一般庶民の外国人の子供と、富豪一家のタンザニア人の子供が一緒に学んでいました。

「●●君は(6歳なのに)、もうiPhone持ってるよ」
「●●ちゃんのおうちはとっても大きくて、おうちの中にエスカレーターがあったよ」
「●●君のところは、車が6台!お手伝いさんがたーくさんいたよ」

子供ながら、「お金を持っている」お友達の暮らしぶりが、自分の家のそれとはずいぶんと違うぞということを感じとったようです。その一方で、タンザニアの町で見かける子供たちは、破れた古着を着ていたり、ハダシで外で遊んでいたりと、学校のクラスメートとずいぶん違っています。

タンザニアで見た、自分よりも「お金のある家」の同級生、自分よりも「お金がない家」のタンザニアの子供たちの姿。好奇心が旺盛な娘が「お金って?」という関心を持ち始めたきっかけには、こんなアフリカでの実体験もあるように思います。

将来はホテルを建てる

そんな娘は、お金の話が大好き。少し前までは、そんな娘を見て
「そんなに、お金の話を人前でしないで~」と思っていました。

ちょっと前までよく話してくれたのは彼女が計画をしているホテルのビジネス。
「将来はお金持ちになって、自分の大きなホテルを建設して
お父さんとお母さんは100円で泊まらせてあげる」というもの。
具体的にホテルのレイアウトも決まっているそうで、図に書いて楽しそう
に見せてくれました。

夫婦の会話にも要注意です。買い物をしていて「これ、ちょっと高いね」なんて話していようものなら「何なに?高いっていくら?」と聞いてきます。

お医者さんがどのくらいのお給料なのか、大学の学費はいくらなのか、どうして小学校でも無料の(公立)学校と、学費の高い(私立)学校があるのか、アレクサ(AI)に聞いたらお金持ちと教えてくれた「イーロン・マスク」とやらはどんな人物か。彼女の疑問はつきません。

質問されるたびに、適当に答えていた私と比べて、しっかりとお金の素朴な質問に答えている夫を見て、私も考えが変わっていきました。

子供でも、大人と同じように答える

お金の質問に限りませんが、夫は、子供たちからの質問にできるだけ正確に
答えようとします。

イーロン・マスクがなぜお金持ちなのか、どうして、タンザニアにはお金持ちと貧しい人がいるのか、大学の学費の話など、私としては「まだ、話すのが年齢的に早いのでは?」と思う内容も、夫はしっかりと答えています。

理解できるのかしら?と思っていた私ですが、興味深そうに話を聞いている娘はしっかり理解しています。別の日に、聞いたお金の話に関係する別の質問が出てくるからです。そんな娘が今よく聞いているポッドキャストがあります。

お金のことを子どもにわかりやすく解説したポッドキャストです。「どうやってピザ屋さんは稼いでいるの?」「経済ってなに?」「倒産ってなに?」「お買い物すると楽しくなっちゃうのはなぜ?」など、大人が聞いてもためになってかつ楽しいお金の教育番組。

このポッドキャストを聞いていると、お金について私たち大人が興味があることは、子供だって知りたいし、小さい時から知っておくのって「いやしい、恥ずかしい」ことではなく「知っておいて役にたつ」「生きていくために」大切なスキルだと考えが変わりました。

「お金の話なんて、はしたない」そんな私の昔の価値観を子どもに押し付けないようにしていこう、そう思います。

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