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生理用ナプキンがなかったら

最近、新しいことをやってみる機会が増えています。
そのうちの1つが、ミシンを使うこと。
最後にミシンを使ったのは、中学の家庭科の時間だったろうか。

ミシンを使った理由は、生理用ナプキンをボランティアで作っているお友達、キャシーとの出会い。キャシーがこの活動を始めたきっかけが、なかなか強烈。

ここタンザニアでは、物価が安いので、多くの家庭がお手伝いさんを雇っている。キャシーの家にもタンザニア人のお手伝いさんがいた。ある日、家の中で、血の跡を複数発見!びっくりしたキャシーが、お手伝いさんに聞いたところ、「あら、ごめんなさい。私、生理中なんだけど、それね。」と恥ずかしそう。
タンザニアでは、使い捨てナプキンも普通に売られているけど、タンザニア人にとっては高価なので、家にある古い布などで対応しているそう。
村になると、生理用ナプキンのようなものは、そもそもなく、女子学生はナプキンもないので、生理中は学校を休み、その1週間は授業を受けることができない。毎月こんな風に生理が理由で学校を休むので、女子学生の教育にも影響を及ぼしているそうだ。

キャシーはこの衝撃的な体験を得て、得意のミシンで、布ナプキンをコットンとアフリカ布で作り、タンザニアの村や、友達のお手伝いさんたちに配る活動をしている。彼女の活動をサポートする人たちが増え、皆でミシンを使って生理用ナプキンを作っているのだ。

私は、今回、生理用ナプキンではなく、それを入れるバッグの裁縫という、最もシンプルで簡単な作業の部分に関わらせてもらった。

ミシンをカタカタさせながら、生理用ナプキンという、日本では普通に手に入るものが、実はとてもありがたいものなのだなと、そんなことを感じた。

また、タンザニアでは、このナプキン問題は、課題として注目を浴びているようで、NPO団体なども、布ナプキンを製造し配るような活動が増えている印象がある。

最近インタビューさせていただいた、タンザニアで生理用ナプキンを製造しているモアナさんについて: https://www.borderless-japan.com/social-business/luna-sanitarypads/

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ほりとも@アメリカ在住ライター
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