植物に学ぶ、シンプルな強くなる方法。
今年の6月後半。私は部屋のシンボルになるような観葉植物がほしいと思い、エバーフレッシュという植物を購入した。
ほそくて細かい葉が涼しげで、夜には葉が閉じて眠ったようになり、朝になるとまた開くという、生きてるみたいな(厳密には生きてるんだけど)かわいい植物である。
たくさんのお店を見て回っても好みのサイズやいい形のものが見つけられなかったのだけど、あるお店で30㎝ほどの小さなものを見つけ、
時間はかかるだろうけど、これを自分で好みに育ててみるのもありだな、
と思い、小さいものを購入した。
成長期というのもあって新芽がどんどん伸びてきて、1ヶ月と少したった今、背丈はすでに1.5倍になった。
どんどん大きくなってほしいのだけど、それに合わせて幹も太くならないと
ひょろひょろになってしまい自分を支えきれなくなるし、見た目のバランスも悪い。
どうしたら幹が太くなるかを検索してみたら、成長期は室内ではなく外で育てるのがいいらしい。そして日当たりと風通しのよいところに置くのが大切とのこと。(直射日光が強い場合は葉焼けする場合があるので、注意が必要。)
太陽の光はもちろん光合成に不可欠であろうし、風通しについては
蒸れないように通気性を確保するためだろうと思っていた。
もちろんそれもあるのだろうけど、色々な植物に関してのサイトをみていると、風通しが必要な理由について書かれていた。
自然の風に当て、幹や枝を揺らしてしならせることで、折れないようにと幹が太く強くなっていくのだという。
そんな原理で幹は太くなっていくのか…
ただ水と光を適度に与えていれば大きくなると思っていたけど、
強くするにはある程度逆境のようなものも必要ということ。
人間と同じだなぁと思ったけど、植物や自然の世界はとてもシンプルな気がした。
困難があれば、それに耐えて、そのうち乗り越えられるだけの強さを身につける。
置かれた場所で生きていけるよう、順応して強くなる。(急な直射日光はダメみたいだけど。笑)
人間はどうしてこんなにも複雑なのか…
人間はどうして世界をこんなにも複雑にしてしまったのか…
そしてどうして人間にはそれができてしまったのか…
考え出すと、どうして宇宙は生まれたのか…まで行ってしまいそう。笑
人間…というか私は特に、メンタル弱々だし、余計な事をあれこれ複雑に考えすぎて、結局動けない動かないということがよくある。
「もっとシンプルに考えて行動する!」「考える前にまず行動!」と思いつつ、気づけばまた余計なことをごちゃごちゃと考えている。
シンプルにシンプルに。
思いがけず、植物にいちばんシンプルな生き方を見せてもらった気がした。
あとがき
すぐ横を見れば、窓の外でエバーフレッシュが揺れている。(かわいい。)
時々つよい風に吹かれて、「ヒャーッ」という声がエバーフレッシュから聞こえてきそうなくらい葉がひっくり返って、私も少しドキッとするんだけど、ここはグッとこらえて柱の陰から見守ろうと思う。