感謝の恩送り。
この時の同僚がもうすぐ結婚式をします。
でもコロナで結婚式に参加する人数を減らさないといけないそうで。
親戚メインになるそうで、誘っていただいた結婚式は参加できなくなりました。
この状況下なので、結婚式ができるだけいいのかもしれません。
そんな同僚に、参加はできないけどご祝儀とお祝いを送りました。
同僚は、申し訳ないと言っていたのですが、私にとってはそんなは事なく。
過去に良くしてくれた先輩がいました。
20代半ば頃、仕事に慣れ、プライベートも充実してきていたので、あとは彼氏ができたらいいなと思っている時期がありました。
その時は、なかなか彼氏ができず、結局、誕生日を1人で迎える事になりました。
いつもなら家族や友人がお祝いしてくれていたのでちょっと寂しい気もしましたが、仕事だったので仕方ないと思っていました。
仕事終わりに同僚とご飯に行こうとしたら見事に振られ、結局1人ご飯になろうとしたその時です!
なんと、仕事の大先輩が声をかけてくださり、初めてご飯に行く事になりました。
あまり絡みがなかったのでびっくりです。
その方は、私の話を楽しそうに聞いてくれ、ごはんからデザートまで奢ってくれました。
「私だって独身の頃、誕生日に1人でごはんなんて何回もあったよ。ホールでケーキ買って食べたこともある。」
こんな話をしてくれるほど、フレンドリーで優しい人だとは知りませんでした。
最後にお金を払おうとすると、
「いいよ。そのかわり、次の後輩にしてあげてね。」
と言ったのです。
とても素敵な先輩だなぁと思いました。
あの時の言葉は、今も私の心に残っていて、約束も守っています。
職場の後輩には、一度は奢ると決めていて、同じように次の後輩にしてあげてほしい旨を伝えています。
長く働いていると、後輩がたくさんでなかなか何回も奢れず残念ですが💦
この時から、恩返しもいいけれど、嬉しい気持ちを次に送るって素敵な事だなぁと思うようになりました。
ところで、ペイ・フォワードという映画を知っていますか?
〝2000年アメリカ映画。ラスベガスに住むトレバーはアルコール依存症の母親と家庭内暴力を振るう父親を持ち、中学校1年生になります。彼は社会の授業でシモネット先生から「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をするか?」という課題を出されます。彼が提案したのは自分が思いやりを受けたものを別の相手3人に返すといった「ペイ・フォワード」というものでした。”
この映画が好きで、感謝を相手に返すのではなく、次の誰かに送るという考えは、正に私の先輩がしてくれた事だと思うのです。
直接自分には、相手から返ってこないかもしれませんが、周りまわって、自分に返ってきているのかもしれません。
そんな風に思うようになったのは、妊娠中の時のこと。
満員電車でいつも声をかけてくれるのは、自分の母親世代くらいの女性でした。
時代が変わったからなのか、意外と若い男性も席を譲ってくれました。
もちろん、お腹の大きい私が前に立っていても、満員電車の中、優先席に座ってチューハイを飲んでるような心ない人も、もちろんいました。
ただ、自分とは何も関係ないのに、優しくしてくれる人達に出会うたびに、救われた事を覚えています。
自分が経験した今なら分かる、お腹が大きい時も辛いけど、お腹が大きくなる前の悪阻の時が1番きついのだと。
だから、マタニティマークをつけてる人がいたら席を譲ろうと思うのです。
こうやって次の妊婦さんに親切が伝わっていくのかもしれません。
だから私は、私のした事が、いつか周りまわって、娘に、たくさんの優しさが巡ってくるように感謝を周りに送ろうと思います。
そして最近は、私の周りに今まであった優しさも母なのか、おじいちゃんなのか誰かの親切が巡ってきたものなのかもしれないと思うと感謝の気持ちでいっぱいになります。
映画ほどの、自分の手で世界を変えたいと思うなら?とまでは考えていなかったけど、小さな私の周りの世界は、感謝で溢れるものにしたい気持ちです。