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2022年、この町のこの春を愛でる

何の打合せも無く、春の宴開催のお知らせが突然やって来た。火曜日の晩、仕事に区切りがついたので会社から解放され、家路に着く。これから帰るの連絡LINEを入れた所、花見に来たと夜桜の写真が送られて来た。この時は桜の写真でも撮影しにちょっとお散歩をしに行ったものと思いLINEを交わしていた。ところが両手に缶ビールを掲げた娘の写真が送られて来て、間に合うかな?何時になるの?とLINEが来た。ここで散歩では無く、公園で夜桜を見ながら晩飯を食べていると言うことを認識出来た。

慌てて最寄駅到着の時間を調べて、何時頃公園に到着出来そうか連絡する。もう気が気ではない。早く電車が到着しないか、最寄駅に着いたらどのお店で弁当とお酒を購入し、どの経路で公園に向かうのが時間的なロスが少ないか色々と脳内シミュレーションしてみる。さぁ最寄駅に到着し、スーパーに入ってテキパキとおつまみ、晩御飯、そしてお酒少々を手際良く購入し、小走りで公園に急いだ。こんなワクワクを与えてくれる我が家族最高かよって思いながら公園に向かった。

結果、会社帰りに、家族だけの宴会に無事合流出来た。お酒を飲みながら自分のiPhoneにダウンロードしてあったこれまでの我が家のお花見ホームビデオを観ながらご飯を食べる。次女が産まれ、この町に引っ越して来て最初の春、まさにこの公園の桜が見事だったことを鮮明に覚えている。そのビデオは2003年の春に撮影されたものであり、今から20年前である。かみさんはショートカット、長女はおかっぱ頭、次女は頭が三角形の全身フリースのおくるみ?ジャンプスーツに包まれてベビーカーに乗せられている。撮影している自分の姿は確認出来ないが、とにかく20年前も綺麗に桜が咲き誇る公園で楽しそうに過ごす休日が記録されている。

明かりが少なく夜桜を思い切り楽しむ感じでは無く、夜のためもちろん会話のボリュームは抑え目ですが、昔話だけで無く未来に向けた話なども盛り上がり、夜の公園を散歩する人たちに横目で見られながらですが、それはもう楽しい時間を過ごすことが出来ました。この先あと何回家族の楽しいお花見が出来るのかな?いつかは盛大に友人も交えて宴会を出来る時が来るのかな?と考えてしまいます。こんな美しい桜がたくさん咲き誇る、この町、この公園が好きです。突然の出来事だったためビデオは無いし、iPhoneは昔のホームビデオを再生していたので、残念ながら今年の家族だけのお花見は映像記録が残せません。と言うことで、今年はNOTEに記録しておくことにしました。生活環境が一変する春はイマイチ苦手ですが、この町で生活することは心から喜びを感じております。はい。

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