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読書感想文

柚木麻子さん「BUTTER」

有名な首都圏連続不審死事件から着想を得たフィクション。女性を女性目線で視る話。
題材こそ件の事件の真相を追う話じゃけど、いろんなカテゴリーでいろんな生きづらさを感じてる女性たちの踠きと、自分たちなりの道標を見つける過程が面白かった!

登場人物はみんな奇天烈で、でもみんな自分と通ずるところがあって。
女性だけじゃなく男性の登場人物も、格好良くて格好悪くて良き。でもちょっと男性たちは理想的すぎる感も。
普遍的な幸せの基準はなくて、みんなが自分の"適量"を模索して、他の誰かと比較するんではなく自分自身を理解して、慮ることが人生のミソなのだなと思った。

これ読む前に読んだ何冊かがすごく文章量少なくてサーッと読めたせいもあるけど、とにかく文字数多い気が!
でもだから読みづらいとかではまったくなく、中弛みもなく、熱中して読んだ

もやもやしたり機嫌が悪いとき、自分で自分の機嫌取れる人間になりたいけど、上手くできんよなー
とりあえず、まさにいま自分のご機嫌とりするために、髪の毛を(職場でバレないラインで)好きな色に染めて、ちょっと良い入浴剤を入れてお風呂に入る

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