Mindset Coaching Schoolで学んだ半年の振り返りと、入学前のわたしに伝えたいこと
4月に入学したMindset Coaching School(以下MCS)での半年の学びを終え、プロコーチの認定資格を無事に取得しました。大人になってからこんなに本気で勉強したことはない、と感じるこの半年を振り返りつつ、入学前のわたしと、これからMCSに入るであろうあなたに向けてnoteを書いてみます。
先日の卒業式についてはMCSのnoteを転載。
受講を決めた直後に書いた記事が下記です。答え合わせのような気持ちで、言葉を綴っていきます。
過程がどうであれ、必ず合格すると決めた
入学して真っ先に衝撃を受けたのは、プロコーチ合格の壁がとても高いこと。カリキュラムを全て終えても、どれだけ多くのセッションをこなそうとも、合格基準に達していなければ認定は取れないんです。改めて考えると当たり前のことなんですが、優秀なビジネスパーソン揃いのこのスクールで、はたして自分は合格できるんだろうか?とヒヤヒヤしたことを覚えています。
入学当時は「李先生の圧倒的なエネルギーを浴びられる環境に、受講料を払うの価値は十分にある」と思って乗り込んだものの、入ったからには合格しないともったいない。幸い、時間はたっぷりある生活なので、受講料ぶんのもとを取り切ってさらに活用しなくっちゃ!と自分に対してドケチ根性を発揮しながら、卒業式までに合格することをエンドステートに決め、質より量とばかりにまずは時間を費やしました。量を担保した上で、質を高める作戦です。
とにかく講義を繰り返し聞いて、友人たちに学んだことを話したりSNSに書くことで自分に落とし込む、そんな日々でした。これをやっていたおかげで、モニターセッションを募集するときには、すでにコーチングに興味を持ってくれる人が複数いたし、セッション数を増やすことができました。
また、コーチングセッション自体も数を経験しないことには体得できないものがあると思って、できるだけ多くセッションをさせていただきました。ご協力いただいたモニターさんに感謝です。
想像以上にバラエティに富んだ同期
MCSは、学校長の李先生がコンサルタントとしても実績を重ねていらっしゃる方なので、同期も卒業生ビジネスパーソンが多め。
病院でのリハビリ職→フリーランスセラピストのわたしは、メンバーの自己紹介を読んだだけで「とんでもないスクールに入ってしまった…」と怯えました。起業家、スタートアップの幹部、マーケッター、アーティストなどなど、ぼーっと生きてんじゃねぇよ、と怒られそうなくらい、仕事も私生活も充実している方だらけに見えていました。
一方で、だからこそ入学した価値があるとも思いました。普段の生活動線上で巡り合わないだろう方々との出会いは、間違いなく人生をより楽しいものに彩ってくれる。そう思って飛び込みました。実際に入ってみたら同業種の理学療法士も鍼灸師も同期にいたので、少し安心もしました。
学びを深めるために振り分けられた少人数のチームでは、わたし以外全員男性で、しかもどうやらみなさん人見知り。初めてのミーティングではみんな顔が怖かったので、正面から「みなさん顔が怖いのでもう少し柔らかい表情でお願いします」と言いました。そんなこと正面切って言える自分が1番怖い。
そういえば初期のころは自分の本音を口にすること自体が怖くて、本音を話すと涙が出るという謎現象に悩まされました。自分への抑圧が薄まるにつれてなくなっていったから、もはや忘れていたけれど、これもMCSで学んだ恩恵のひとつです。
素直にまっすぐwant toで生きることの難しさ
スクールの前半戦はひたすらに自己適用の期間です。思考と発言と行動は一致しているか。やりたいことをちゃんと実行しているか。現状の外側を味わうチャレンジをしているか。
趣味(やりたいことかつ、人の役に立たないこと)の領域ですら、手近でアンパイなことしか思いつかない自分の脳。クリエイティビティのなさに辟易したけれど、それでも一歩を踏み出すって怖いんですよね。
頭でっかちでウジウジしていると先生やメンターから蹴り飛ばされるプッシュされます。わたしもその押し出しに無理やり乗っかって、エイヤっとピアノの弾き語りでライブにでることを決めました。同期たちは絵を描いたことがないのに個展を開いたり、普段は何ヶ月もかけて準備するプロジェクトを数週間で実行まで落とし込んだり、それぞれに挑戦をしていました。
途中からは、なんでなんの挑戦もしてないの?誰にも迷惑かけないのに?とメンタルマッチョな自分の一面に背中を押され続ける感覚でした。他の同期たちがどんどん挑戦していくから、なにもしていないことを恥ずかしく感じてとりあえず行動する、というパワーゲームな一面もあったな。
素直にまっすぐ言葉を受け止めて、まっすぐ返すこと。当たり前のようで、意外とできていないことが多いです。エラーが起きたままコミュニケーションをとっていることに気づけたのも、良い学びでした。
珍獣揃いのプロコーチ陣
同期が個性豊かということは、プロコーチのコミュニティは当然のことながら選りすぐりの珍獣揃い(めっちゃ褒めてます)。
イベントで何名かにお会いした際に思ったのは、それぞれご自身のwant toにまっすぐ生きていらっしゃって、仕事の内容も趣味もばらばらで、心からコーチングを愛しているんだな、ということ。
そしてコーチングのモニターセッションを行っているとき、1番自分を勇気づけてくれたことがまさに個性的で良い、ということでした。理想の誰かにはなれない、自分らしく生きる以外の道はないことを、何度も突きつけられました。その中で、自分らしさを前提に、その上でコーチングの型をしっかりとインストールすることが合格への道筋だと理解したので、学びそのものの難しさには苦戦したものの、スクール期間を通して生きることがどんどん楽になりました。
壁にぶつかることもカリキュラムの一部
半年間、学びを身体知化できていない自分に何度も落ち込みました。中途半端なスキルでコーチングモニターセッションをしていいのだろうかと自問自答し、コーチを目指すこと自体を疑ったこともあります。
それでも離脱せずに続けられたのは、絶望も挫折もカリキュラムの一部だと思えたからです。気落ちしているときは、SNSにも出していないし当然連絡もしていないのに、なぜか運営の方やメンターから個別で連絡が来るんです。エスパーなのかな。学びの方向がずれていたら面談が組まれるし、そもそもわからないことがあったらプロコーチに質問し放題。進んでいる方向が合っているか間違っているかを気にする必要がなかったので、まっすぐ自分と向き合うことだけに集中できました。
卒業課題に取り組む中で、どうしてもセッションがうまくいくイメージがわかなかったとき、メンターから「とみーは学びがゆっくりなだけ。焦る必要はないし、経験を重ねれば絶対にコーチになれる。ちゃんと成長してる。」と言われました。お忙しい方なのに、わたしが理解できるまで、前向きに自信をもって取り組めるようになるまで、何時間でも笑顔で向き合ってくださいました。自分を信じられなくても、メンターが”わたしがプロコーチになる未来”を100%疑いなく信じてくれたおかげで合格できました。コーチの心象風景を間近で見せていただけたこと、一生の財産にします。
半年前の自分に伝えたいこと
そんな環境の中で半年を過ごし、半年前の自分に伝えたいのは「この学校を選んで入学してくれてありがとう」の一点につきます。
わからないことはわからないと声に出し、ひとりで思い悩むよりも行動し、同期や先輩ともっともっとコミュニケーションを取ってほしいです。やりすぎかな?くらい行動しても足りないくらい、学びの時間を有効活用しまくってください。
スクール外でも、応援してくださる方がたくさんいました。セッションモニターを引き受けてくれたり、弱音を聞いてくれたり、プロコーチになるまでの道のりやわたしの試行錯誤そのものを見守ってくれていました。そんな方々に心から感謝しています。いただいた思いを無駄にしないと覚悟を決めたおかげで、ちゃんと合格できました。
そしてモニターリクルーティングを通して、自分の過去を反省したり、ご縁に感謝したり、感情が激しく動きました。未来の自分が恥ずかしくないように、本音で今を生きていくことの大切さを身をもって学びました。
冒頭に載せた入学時のnoteに書いた言葉です。半年経って、久しぶりに会った友人には「顔つきが変わった」「オーラがクリアになった」「迷いをぶった斬ってくれそうな安心感」と言われるようになりました。相手の本音を今までよりも見抜けるようになったし、自分をさらけ出せるようになったと思います。
今月末に9期が開講
大人になってからこんなに真剣に学んだことはない、と思える濃密な半年間が、今月末からまた始まります。正直に言って、誰にでもおすすめ!とは言えません。ノリで申し込んだら後悔します。わたしも2ヶ月目に「その心持ちじゃ絶対合格できないよ」と先輩コーチから言われましたし、今振り返ってもそう思います。
でも、もっともっと人生を楽しめる気がする、と思っている方。素直にまっすぐに、やりたいことで24時間生きていきたいと考えている方には、心からおすすめしたいです。
職業ではなく、生き様としてコーチになること。覚悟をもってクライアントの人生をプッシュすること。興味が湧いたら、ぜひ説明会を覗いてみてください。10/15に予定しています。